2022年1月2日日曜日

自信をもっても良い日本の礼儀

 

武道にしろ芸事にしろ食事にしろ、日本に古来からある文化は全て、礼に始まり礼に終わると言われている。それらは多方面の場に自然に広まって身についている。

礼の所作にはそれぞれに流派すらできているのが、日本である。

最近始まったスポーツの世界にだって、誰に言われたわけでもないのに、競技が終わった後の会場に、選手が深々と頭を下げる姿に現れている。そんなことをしている他国の選手はいない。

 

日本人はマナーが悪いと言われていると言うことを一部識者とかが記事にするが、果たしてそうだろうか?

国が決めたことでも、自由を理由にして守らないばかりかデモまで起こして騒ぐ国の人に言われたくはない。

少し古い話になるが、三笠宮彬子女王殿下がトルコのアタチュルク廟を訪問した際の敬礼の所作がトルコ国民を感動させたことがあった。これに匹敵する美しい所作は、英国のダイアナ元妃の拝跪礼くらいのものである。

下々の者の食事のマナーだというなら、それも筋違いである。

 

テーブルマナーについてもとやかく言う人がいるが、それこそ箸の上げ下ろしについてまで、日本人ほど食事の作法を守れている国はあるまい。

 

オーストリアのハプスブルグ侯爵家の御曹司が友人にいる。彼は皿に盛られた葡萄をナイフとフォークで音もたてず食べることができる食事マナーを身に着けている。

食事を一緒にしたことがあるが、食前に当方が「いただきます」と手を合わせて料理に一礼したのを見て「それは何か?」と聞かれたことがある。

「食事の材料となった動物や植物の命を、私の命として頂きますという意味と、料理として饗してくれた人たちへの感謝の挨拶です。」と答えるといたく感心し、以後、食事の前には「いただきます」と手を合わせるようになった。

 

コロナ禍に対処するのに、強制されなくてもマスクをする日本人と、マスクに反対して大声で叫ぶ連中と、どちらがマナーを大事にしているか較べるまでもない。

2600年も続いている国の文化に文句をつけることができる素養を持った外人など少ないのだと思わないと、自国を貶める側に与してしまうことになりかねない。

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