新しい政権ができると、日本の首相は2~3か月の間に米国を訪問し、大統領との会談を持つのが通例であった。
しかるに、コロナや米国内の政治情勢を理由にあげているとはいえ、会談日の目安が立っていないのだという。
上げられた理由をそのまま信じるのは、外交上緩いのではないのか?
外相会談すら目途がたたないというのでは、見限られつつあるといわれる韓国と同様の扱いではないか。
中国を無下にできないことは解るが、日米同盟を重視したら、米国が日本の体制に危惧を抱いてしまったのだと考えてみることも必要である。
大国同士というのは、利害関係を調整するのにシビアなのだということを意識した方がよい。
日本の頭越しに何らかの合意を結ぶことくらいは平気でする。
そうなったら、我が国だけではどうすることもできまい。
覚悟を決めて、他国に対抗できる軍事力を持つというなら別だが、憲法改正にだって及び腰の政権ではそれも期待できない。
国家観と世界観を明確に持って、それを主張できる強さが無いと、国際社会では軽んじられてしまう。
国の舵取りをするには、野党と同じことをやっていて済ませられるわけがない。
日和見が過ぎると、蝙蝠の汚名がつけられるだけである。