親はなくても子は育つなんてことはありません。
親は、たとえどんな子であっても、子が可愛いと思わなくては育てられないのです。
順番だから仕方ないのですが、親になってみないとわからないことです。
詩的だの親だので思い出してしまいました。
何をかって?
韓詩外伝にあった、いわゆる「風樹の歎」っていうのをです。
樹欲静而風不止 子欲養而親不待 (あとは忘れました。習ってから50年も経つんですから・・・)
樹静かならんと欲すれども風止まず 子養わんと欲すれども親待たず
高校の漢文の先生が言うのに「孝行をしたいときには親はなし。」ということだとのことでありました。唇寒しかな~?
私は、100歳間近まで生きた母を、数年前に亡くしました。郷里から離れて住んだので、親孝行らしいことは殆どできなかったのが心残りです。
親より長生きするのが親孝行だと言いますが、そうだとするとまだ30年は生きなくてはなりません。
先日、同期生と一緒に高校時代の友人の入院見舞いに行ったのですが、見舞いを終えての帰り道に同期生が言うのに、「母が100歳を迎えて、俺より元気なんだ。お役所の係員が長寿祝いに来てくれたんだが、帰りに母が外まで見送りに出て恐縮されたくらいなんだ。」とのこと。
寝込んでしまったりボケてしまたりの長生きではないことが素敵だと思う。
新しき年が、皆々様に素敵な年でありますように!