2014年6月30日月曜日

学校の行きかえりに食べた木の実


会合があって会場である和室に入ったところ、床の間にフサスグリが活けられていました。

 


子供の頃、学校の行き帰りに摘んで食べたことを懐かしく思い出しました。

この他にも、シマグミ(西洋スグリ)・ナワシログミ・キイチゴ・バライチゴ・ヨードメ・キンタマハジキ・イチイの実・桑の実などなど、道草を食うのにことかきませんでした。

 

思わず畏まっていることに気づく場所と時


高い山や深い山、静かな大海原を見ていると、大自然の偉大さに惹きこまれ、思わず畏まってしまいます。

昔、修行僧や修験者が深山に籠り修行したというのが頷ける気がします。

そこは最も神に近い場所なのであり、神の声を聴ける場所なのかもしれません。

 

山や海の近くに住み、そこで生計を営む人たちが、小さくても祠を祀り日々感謝の気持ちを込めて敬虔な祈りを捧げているのを目にすることがあります。

身体の奥底に感じていることを素直に表しているように思えるのです。

 

いつのころからか山が好きになり、人が余りいない高山に登るようになりました。

朝は朝で、昼は昼で、夕暮れ時は夕暮れ時で、何ともいいようのない厳かな気持ちに浸ることがあります。言葉にして人に伝えることができない感慨です。

 

人は、偉大なるものに対し恐れ畏まるという機会を持った方がよいのだと感じます。

些末な悩みに捉われていることから解放してくれる偉大なるエネルギーに触れるということですから・・・

 

 

2014年6月29日日曜日

里では滅多に見られないオオヤマレンゲの花


日本(本州中部より西、四国、九州の高地など)、朝鮮半島、中国に分布する樹高3m-5mの落葉性低木です。主に山野の落葉樹林内などに自生します。モクレンやコブシなどと同じ、マグノリアの仲間です。

春に葉を出して、5-7月に径10cm前後の白い花をうつむきかげんに咲かせます。花には芳香があります。花の中心部分に雌蕊があり、それを囲むように黒紫色の多数の雄蕊が付きます。花後に長さ15cmほどの果実をつけ、秋に熟すと縦に裂けてオレンジ~赤い果実ができます。

葉は先のとがった細長い楕円形で長さは20センチから40センチになります。

小高木であって極端に大きくならないので、シンボルツリーにも適した樹木です。あまり枝を切って整えることはせず、自然に近い樹形を楽しみますが、山では大きなものがあります。

 

写真は、入笠山湿原の売店の花瓶に挿されていたものです。

 

 

日本のスパコン「京」は4位となってしまった


スーパーコンピュータ(スパコン)の処理性能ランキングのトップは、中国の「天河2号」で、「京」は4位となってしまっている。スイスの「Piz Daint」が6位で、欧州勢の中でトップとなる性能を達成している。

 

「何で1番でなくてはいけないのか?」と変な質問をした政治家がいましたが、技術というものはトップを走っていなければ全てに遅れをとる結果に結びつくものです。

 

スーパーコンピューターのスーパーとは何を意味するのかといえば、ご存じの通り演算処理能力のスピードのこと。

日本のスパコン「京」は、理化学研究所と富士通の共同開発によるものだが、この「京」という名は、1秒間に約1京計算できることに由来している。

京=1兆の一万倍。凄まじいといえば凄まじいが、なおこの上のスペックに大いに期待したいものです。

 

 

2014年6月28日土曜日

大きくて真っ白に咲いた柏葉アジサイのその後


花の盛りは真っ白であった柏葉紫陽花は、前にご紹介した通りですが、自らの花の重みに耐えかねて枝先を撓め、花は垂れ下がって咲いています。

この紫陽花、同じころに咲いたほかの種類のものの花びらが傷んで枯れかかっているのに、白から薄黄緑色に変わり、その後は樺色の花びらになります。

花が終わるまでにはまだまだ余裕があって、長く楽しめます。

 


 

バラ(薔薇 ショウビ)10種


バラを見に行ってきました。

チューリップは2000種有ると聞きますが、バラもこれに負けず種類が多い。

きりがないので、10数種類だけアップします。バラの品種名はわかりません。
 

 
 
 
 














 
 
 

2014年6月27日金曜日

インスブルックからノイシュテフト、そしてムッターベルク


インスブルックから車で小1時間のところにあるノイシュテフトには、チロルの登山やトレッキングでお世話になって10数年来の定宿にしているホテルがあります。

 

そこから、ムッターベルクの大氷河が、夕暮れ時でも白く浮かんで見えます。

バスで30分ほどの距離のところです。

チロルの山の良いところは、麓から山頂近くまでリフトやゴンドラが設置されていることです。

降りると乳母車でも通ることができるほど整備されたトレッキングコースがあって、高山植物の花がたのしめますし、登山をしたい人は、そこから山頂を目指します。(この場合は、登山の装備が必要です。

 

氷河




 

 

エンツィアン

 

ドイツエンツィアン

 


エリカ

 

アクマノヒゲ(アクマノカンムリ)

 


この場所には思い出があります。

お花畑を歩いていてふと気が付くと、履いていた登山靴の底が剥がれかかっていました。

応急処置として紐で縛り付け、早々に下山してノイシュテフトの登山用品店に靴を買いに行きました。

店員は登山知識が豊富であるばかりか親切に靴を選んでくれました。その間、ビールを出してもてなしてもくれました。

その時の登山靴は、5年経った今も未だに使っています。

 

 

2014年6月26日木曜日

送られてきた礼文アツモリソウの写真

先日、礼文アツモリソウの花を見たことがないという話をしたところ、高校時代のクラスメイトがs野心を送ってくれました。

最高に美味しかったダッチオーブンで焼いたローストビーフ


ダッチオーブンを使い始めてからもう長い。

鍋がよく仕上がったかどうかの目安になる外観は、真っ黒に焼けて気合いが入ったよい状態になっています。

肉・魚・野菜料理は何であっても、美味しく食べたいときには、多少時間がかかるのと火を使うことの面倒臭さはあるものの、これを引っ張り出して使います。

 

今回はローストビーフを作りました。

牛肉のブロックに、塩・胡椒をたっぷり摺り込み、ニンニクのスライスを貼り付けて、鍋の中で40分ほど蒸し焼きにしました。(かかる時間は、その時々にちがいます。)

今まで作った中でも最高のできあがりで、「どこのレストランで出されるものより美味しい」というのが食べた人たちからの評価でした。

 

 
 
 


 

 

2014年6月25日水曜日

ポリフェノールが一杯のツナミ(桑の実)を摘みました


ここ数日、激しい雨が降り雷鳴も轟きました。

昔は、子供がお腹を冷やさないようにするため、子供が腹を出していると、雷様はお臍が好きだから臍を取って食べられるぞ、と言って諭したものでした。

 

今はそんなお呪いなど、する人も知っている人も少なくなりましたが、雷が鳴ると「くわばらくわばら」と唱えたものです。

桑を植えた畑、桑原は、平らなところにあるのが普通で、平らな所に雷は滅多に落ちない。

だから、「ここは桑原だよ。」と、雷様に告げるための呪文なのだとか。

 

お蚕様を飼うことがなくなってから、桑畑というのを殆ど目にすることがなくなりましたが、機会があって桑の実を摘むことができました。

小壜一杯分くらいのジャムがつくれそうです。

 

桑の実には、カルシウム・カリウム・マグネシウム・鉄分・ポリフェノールが多量に含まれています。

 

絶滅寸前で幻の花と言われるアツモリソウを見ました


何年か前、礼文敦盛草を見たいが為に礼文島に行ったことがありましたが、いかんせん、7月の下旬では時季が遅すぎて、残念ながら花は終わっていました。

 

6月23日、入笠山にはアツモリソウがまだ咲いているというので、でかけたところ、黄色のアツモリソウと、紫色のカマナシホテイアツモリソウを見ることができました。


 

 

敦盛草(アツモリソウ)は、 蘭(ラン)科の植物であり、 大きな花が特徴的なことから人気がありますが、 栽培は難しく幻の花 と呼ばれています。(根が広範囲に張るための余裕が必要らしい)

心ない人たちによる乱獲 によって、どこの山でも絶滅寸前の植物です

 

非常によく似た花でクマガイソウ(熊谷草)というのもあります。

 

アツモリソウもクマガイソウも、その名の由来は、膨らんだ形の唇弁を昔の 武士が背中に背負った母衣(ほろ)に見立てたことによるのだといわれます。

源平の合戦で有名な熊谷直実(くまがいなおざね)と平敦盛の名が冠せられたというのです。

 

2014年6月24日火曜日

百万株と言われる「日本スズラン」が斜面一面に咲いている入笠山


長野県富士見町にある入笠山は、花の百名山として知られています。

甲州街道を走っていれば、山への入り口は表示があるのですぐ判ります。

登山の愛好家も、初心者も、花を見によく訪れる場所です。

以前は山頂近くまで車で行かれたのですが、今はマイカー規制があって、麓からはゴンドラで登ります。

 

富士見パノラマリゾートのゴンドラで山頂駅に向かえば、そこから花の宝庫である湿原までは山の装備なしでもいかれます。一年を通じて様々な花を楽しめます。

それだけでは物足りないという人は、山頂の360度大パノラマを見に登るということになりますが、それでも40分ほどの行程です。(坂は多少きつい)

 

現在、山頂駅からすぐのところにある湿原の斜面には、一目百万株と言われる「日本スズラン」が咲いています。

 

よく目にするドイツスズランと比べ、小さくて優しい佇まいのスズランです。

日本鈴蘭

 

 

ドイツスズラン

 

 

2014年6月22日日曜日

空の上でエンジンが止まったら、即事故か?


何か大きな事故があると、何機ものヘリコプターがその上空を旋回して、その騒音が救助を求める下敷きになった人のカボソイ声をかき消してしまうというので、よく問題になります。

 

このヘリコプターのエンジンが、トラブルで停止してしまったらどうなるか?

即墜落事故ということになるのか、ということなのですが、ヘリコプターはエンジンが停止してもローターが回り続けるようにできているので、適当な場所が有れば巧くコントロールして着陸させることができるらしい。

パイロットも、そのための訓練を積んでいるとのことです。

 

2014年6月21日土曜日

山茱萸(サンシュユ)の黄色い花と赤い実


「山茱萸」(さんしゅゆ)は、音がにているので山椒と間違えるが、全くの別物です。

ミズキ目ミズキ科の落葉小高木で、春に桜の咲くより少し早い頃黄色い花を咲かせ、秋には赤い実をつけます。



 

内部にある種子を取り除き乾燥させた果肉(正確には偽果)は生薬に利用され、強精薬、止血、解熱作用があるとされます。

 

 

山茱萸というと思い出すのが稗搗節(ひえつきぶし)。稗搗とは、稗を脱穀すること。

壇ノ浦の合戦に敗れて落ち延びた平氏が、宮崎の落人部落に隠れ住んでいる所に、追討のために遣わされた那須大八郎と平氏の鶴富姫の悲恋を歌った歌なのだというが、物悲しいメロディーです。

カラオケなどというものが無かった頃、宴会というと必ず誰かが歌ったものでした。

勿論、アカペラ、手拍子でです。

庭のサンシュユの~木~に 鳴~る~鈴~懸けてヨーオーホイ・・・

 

山椒の葉

 

 

 

2014年6月20日金曜日

格安ツアーは、工夫して儲けが出るように考えられている


「こんな値段で設定して旅行会社の儲けはあるの?」と、客の方が心配するような格安ツアーが沢山あります。

安けりゃそんなことは知りません、という考えの人もいるでしょうが、会社というものはいろいろ工夫しているのです。

 

まず航空券についてですが、ある程度以上のチケットが売れれば、航空会社から旅行代理店にキックバックがある。航空会社の方も空席のまま飛ばすよりチケットが売れた方が収入増になるからメリットがある。

同じく宿泊先の旅館やホテルも、基本的な原価はかかっているので、空室のままであるより宿泊客がいればルームサービスやレストランでの売り上げ、売店での売り上げが期待できるので、収入を増やすには客がいたほうが良い。

だから客を集めてくれる旅行会社には売り上げの何パーセントかのリターンを考える。

 

サービスを落として原価を下げるというのもある。

限度というものはあるだろうけれど、そういうものを計算して儲けは確保できるように考えて値段の設定をしているということになります。

 

2014年6月19日木曜日

体に効きそうな黒焼き


医食同源という言葉がありますが、それは健康に生きるために必要な栄養素を、食事で摂るときのバランスを考えるということかと思います。

普通の食事ではとりきれない栄養素の必要量を、効率よく摂取するという知恵から黒焼きという方法が出てきたのかも知れません。

 

動物あるいは植物は、黒焼きになる過程で水分・脂肪・蛋白質などが殆ど失われるであろうことは想像に難くない。

しかしながら残ったものの中に、生で食べたり煮たり焼いたりして食べたのでは摂取できない成分が抽出されるのだといいます。

長い間の経験則から発見されたものというのが、漢方ということでありますが、製造方法は秘伝とされていることが多いけれど、土器製の蓋付き釜で蒸し焼きにするというのが基本みたいです。

 

では、何を黒焼きにするかというと、玄米・蕎麦・梅・大蒜を初めてしてあらゆる食物ということになり、その効能も多岐にわたります。

興味のある方は、調べてみるのが宜しかろうと思います。

 

蝮(滋養強壮・精力)、鮒(関節痛)、鯛(胆石・結石)、蝸牛(糖尿・腎臓)、田螺(肝臓)、

茄子(歯肉炎・歯槽膿漏)、鼈(滋養強壮)、イモリ(惚れ薬)、蚯蚓(熱さまし)、

 

蚯蚓(ミミズ)は熱さましだけでなく、見放された病の最後の手段としてもちいられるとも聞きます。

黒焼きではありませんが、ミミズから作るといわれる犬饅頭は、忍者が犬を呼び集めるのに使ったという秘法だとも聞き及びます。

 

民間療法でよくつかわれるのは、ニンニクや梅の黒焼きですが・・・

 

 

2014年6月18日水曜日

正気を取り戻さないと鍾馗様が怒る


五月人形として飾られる鍾馗様は、魔除けとしての意味があります。鍾馗像を屋根に置く風習のある地方もあります。

これは、むかし京都三条の薬屋が立派な鬼瓦を葺いたところ、向かいの家の住人が突然原因不明の病にかかってしまいました。鬼瓦に跳ね返えされた瘴気が向かいの家に入ったのが原因だということになり、鬼より強い鍾馗を作って魔除けにしたところ、その家の住人の病が完治したというので広まったのが謂れだといいます。

 

このところ正気の沙汰とは思えない殺伐としたニュースを耳にすることが多い。

鍾馗様が怒る前に、自分の正気様が怒るようにしないと、世の中が乱れるように思えてなりません。