2014年6月16日月曜日

五穀の一つである稗を食べる効果


五穀豊穣を願うという言葉があります。土地の実りの豊かさを神仏に祈ることです。

五穀とは、古来から常食された5種の穀物で、米・麦・粟・黍・稗・(或いは豆)を指します。

 

稗は、イネ科一年草で、状はイネに似た高さ11.5メートル

実は黄色く細い粒で,食用鳥の飼料用に使われます。

丈夫で冷害に強く、しかもやせた土地にも育つので、備荒作物として栽培されましたが、稲に比べ収穫量が劣るので、好んで栽培されることは少なかったようです。

子供の頃、稲作の手伝いをした時の「田の草取り」でも、目の敵にしたのが稗でした。

 

どこの藩であったかは覚えていませんが、百姓が栽培を嫌がるのに無理やり作らせていた結果、

天保の大飢饉(冷害)を乗り越えられたといいます。保存性も高い。

 

最近になって、雑穀食が見直されるようになって、稗もいろいろ料理法を工夫して食べられるようです。

白米と比較して食物繊維が屋久倍・マグネシウムが5倍、鉄分が2倍、カリウムが3倍多く含まれているのだといいます。

 

稗は高たんぱく、ビタミンも豊富で、消化吸収もよく、消化器系の強化や貧血・骨粗しょう症を予防する働きがあります。
肌荒れや身体がだるいとき、のどがよく乾く時など、体調不良時の改善にも役立ちます。

低体温というのは病の原因とよくいわれますが、稗は基礎体温を上げるとも言います。

 

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