2014年2月13日木曜日

「だい」か「おお」か、読み方で迷う大舞台


オリンピックが始まりました。

晴れの大舞台で活躍される選手の皆さんの、日頃の精進の結果が披露されるのですが、結果は別のものでありましょう。

やむを得ないことではありましょうが、報道には配慮して欲しいと思うこともあります。

 

表題の「大舞台」を、「だいぶたい」と読むか「おおぶたい」と読むかについては、異論があるようです。

重箱読み・湯桶読み、日本語はなかなか難しいようです。

NHKの「ことばのハンドブック」や「アクセント辞典」では、古典芸能以外の活躍の場といった意味のときには「ダイブタイ」と決めているようです。

大地震はオオジシン、大震災はダイシンサイというのも、よく話題になります。

地震も震災も漢語ですが、言い易さも加わってくるのでしょうが、慣用的に言い習わされて広まって定着してしまうのも、言葉遣いの特性かもしれません。

 

放送では、古典芸能のときは[オーブタイ]のみ、それ以外のときは[ダイブタイ]または[オーブタイ]の両方の読み方をするようです。

大○○という言葉があったとき、「ダイ」なのか「おお」なのかは、そのあとにくる○○によって変わるようです。

○○の部分が日本古来の言葉(大和言葉)であれば、「おお」となり、伝来した漢語であれば「だい」となる。

例えば、大一番、大御所、大相撲、大太鼓、大道具、大広間、大部屋、大晦日、大番頭、大捕物、大荒れ、大食い、大引け、大目付、大事などは「おお」となり、

大家族、大地震、大規模、大元帥、大自然、大前提、大多数、大動脈、大惨事、大部分、大問題などは「だい」となります。

舞台は日本語(和語)ですので「おおぶたい」となりますが、「大舞台」と読んだ方が語感的には馴染むように、私には思えます。

 

 

0 件のコメント:

コメントを投稿