2014年11月13日木曜日

世界に冠たる日本刀


日本刀というのは、切れ味も鋭いが見た目も惹きこまれるほど美しい。

世界に冠たる日本刀の作刀技術技術は、日本固有のものである。

原材料の鉄は、鉄鉱石からではなく砂鉄を使う。砂鉄は不純物が少なくて良質の鋼を造ることができた。

その中でも適度な炭素量を持つ玉鋼を刀の原料とする。

玉鋼は硬いが脆いという欠点があるから、炭火で熱して半溶解状態にして叩き伸ばし、それを折り返して叩くことを繰り返し何層にもすることで刃となる部分を強くした。

しかし、硬いだけでは折れやすい。

それへの対応として、硬く鍛え上げた鋼の中央を割り込んで芯に柔らかい鉄を挟み、それを包み込むことで折れにくい構造を作る工夫をし、更に叩いて一体化する工程を踏んだ。

刀状になったところで火入れをし、水に潜らせることで焼き入れをして刃の部分が更に硬く切れ味の良い物になる工夫もした。

これらの技を伝統的に作り上げ、継承してきた精神というのも凄い。職人が尊敬される国なのだということです。

 

日本刀は、数多くの名刀工の名前が知られていますが、実は研ぎ師の技術がなくては完成しない。研ぎ師にも名人がいるのです。

かくして、日本刀は魂を宿した最強の武器となり、最高の美術品となったのです。

 

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