2015年11月27日金曜日

紅茶に纏わる話し

紅茶は味も好きだし、飲むときの色も楽しい。

その日その時の気分で、日本茶・ウーロン(中国)茶・コーヒー・紅茶を美味しいと思いながら有難く飲む。

無粋な話しだが、紅茶を飲むと時にに思うのが、簡単に言えばアヘン戦争は紅茶が原因だったということ。
イギリスは、茶・陶磁器・絹を大量に清から輸入していた。
イギリスは産業革命による資本蓄積やアメリカ独立戦争の戦費確保のため、銀の国外流出を抑制する政策をとった。
そのためイギリスは植民地のインドで栽培したアヘンを清に密輸出する事で超過分を相殺し、三角貿易を整えることとなった。
極めて身勝手で滅茶苦茶な理屈である。
(アメリカが紅茶を飲まないのも、これらに関連するが、別の話としたい。)
清では、既にアヘンの輸入を禁止していた。
禁止令は19世紀に入ってからも何度となく発せられたが、イギリスからのアヘンの密輸入は止まず、清国内にアヘン吸引の悪弊が広まっていき、健康を害する者が多くなって風紀も退廃していった。
これに堪りかねて起こったのが、アヘン戦争である。
ところが清国は、コロッとイギリスにやられて、結果として香港をとられた。
こんな理不尽な戦争だったにも拘わらず、中国はイギリスに謝れとはいわないし、イギリスも謝ることはしない。

そもそも、戦争したことを謝る国は、寡聞にして日本以外にあるのかを知らない。
そんなことはない。ドイツは謝ったという人がいるが、ドイツはナチスのホロコーストという非人道的行為を謝ったのであって、戦争そのものを謝ったのではない。

戦争がいいとは言わないが、戦争とはそうした一面がある国際紛争解決の手段であるというのが国際認識なのであることも知っていなくてはならない。
負ければ、文句も言えず後々まで、勝った側に都合のよい歴史すら押し付けられる。


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