2015年11月3日火曜日

加賀藩には十村役という制度があった

北陸新幹線に初めて乗って金沢に行ってまいりました。
「かがやき」で2時間半、昔に比べると近くなりました。

金沢観光と言えば「兼六園」ですが、今回は公園の奥にある加賀前田家奥方御殿「成巽閣(せいそんかく)」を見学したのは先日書いた通りですが、その他に初めて訪ねたのが、国指定文化財 加賀藩十村役「喜多家」です。

十村役(とむらやく)とは、他藩でいう大庄屋に相当するもので、藩直轄の徴税代官を兼務したのだというが、加賀藩の治世が上手くために考え出されたものであることを実感します。

7000坪を越す広大な敷地に、一段掘り下げて目立たない屋敷を構えた由来も、実に奥深い戦略性をもっていたことがわかる。
座敷の長押に、山岡鉄舟の書が架かっていました。


「間有趣」(かん、おもむきあり)。ゆとり(間)をもつことは佳いことである、というような意味あい。物事には、間が大事です。
当主が一つずつ丁寧に説明してくれたのですが、時間があったら再訪したい。
観光客が多くなくて静かなのもよかった。

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