アッハ~ンといろっぽい声をあげるほうの話しじゃなくて、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)のハーン。
耳無芳一ってほど大袈裟な話ではないけれど、かなり前になるが、耳が痒かったので掻いていたところ、そこに傷がついたらしい。
その場所がだんだん出っぱってきて、日を追うごとに大きくなる。
格闘家がよくなるカリフラワーなんとかの小さなものかと思って放っておいたのだが、見場がわるいから倅が帰国して来る前にナントカして頂戴、と内のカミ様からのキツイお達しがあった。
やむなくシブシブ医者に行った。
たいそう流行っている医者らしく順番待ちが沢山いたので、予約してから改めて出なおした。
「どうしました?」って優しそうな先生が聞くからそこを見せると、嬉しそうに「ああ、これネ、電気メスで取っちゃいましょう。」とあっさり言い放たれた。
ついでだから、顔にできたイボみたいなのも見せて「床屋かなんかで伝染ったらしいんですけど。」というと、「ああ、これは老化現象です。これは伝染りません。」いともあっさり老化だとのお告げが降されました。
「じゃあこれも一緒に取っちゃいましょう。」と爽やかな声でいうから、「宜しくお願いします。」と丁重に頼んだ。
少しだけ熱痛くて、少しだけ焦げ臭かった。
素直なよい患者さんだったので、看護婦(いまは士っていわないといけないんだっけ)さんも皆親切でした。そんなわけで耳はとられないですみました。大袈裟なこと言うなって?
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