2013年11月7日木曜日

帽子のマナーは難しい


最近、TVなどを見ていて感じるのですが、室内で帽子をかぶったままでいる男性が増えたように思います。女性でそうしている人は、それに比べたら少ないようです。

自己主張のファッションなのかも知れませんが、違和感を覚えることも多々あります。

帽子のマナーはちょっと考えてみると、結構難しそうです。

 

帽子は、熱い陽射しを避けたり寒さを防いだり、危険な落下物を防御したりの目的で被られています。或いは、礼式を整える目的や、身分・階級の象徴として場所により被られるものでもあります。

日本には、明治時代に洋服とともに欧米から入ってきて、まずは男性がかぶるようになり、遅れて女性もかぶるようになったようです。
様々な場所と形で使われていますが、歴史や風俗が違うこともあって、きちんとしたマナーが分からず、迷われている方が多いようです。

上司・先輩・知人に会ったときは、帽子を脱いできちんと挨拶するのが普通ですし、紳士たるものは淑女に会った時にはいかなるときでも帽子をとって挨拶します。

基本的に男性は、屋内においては脱帽する方が良いようです。

西洋では女性の場合、帽子は靴と共に服装の一部と見なされ、外出には必ずかぶる習慣のため、どんな場所でも取らなくていいといわれます。

教会では必ずかぶり、また公式のランチョン(人を招待する食事)やレセプションには帽子のまま出席したのだといわれ、現在でも、皇族女性の昼間の公式行事では守られてます。

帽子をかぶってはいけないのが、ディナーのとき、イブニングドレスを着たときです。


日本では帽子のマナーをどう考えたらいいものでしょう。
靴を脱いで上がる日本家屋に帽子は似合いません。洋間でも目上の人と面談のときに帽子をかぶっていると失礼だと思われることが多く、まして食事中に被ったままでいるのは、なお不快に思われます。


日本では、男性は勿論、女性も「何かその場にそぐわないな」と自分が感じたときは、取った方が無難です。

映画・演劇を見たり講演を聴いたりするときは帽子を脱ぐのが原則だと思います。

  

しかし、本来なら帽子を脱ぐべき場面でも、カジュアルな帽子をかぶっている人に対し、

帽子を取るべきだ、と言う気はありません。

なぜなら、頭に怪我をしているかもしれないし、禿や薄毛を見られたくないのかもしれないし、

寝癖を隠すためかもしれないからです。

 

 

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