2015年5月1日金曜日

子にひたすら愛情を注がなければならない時期がある


「猫可愛がり」という言葉があります。

母猫は、子猫を育てるとき、まさに舐めんばかりに可愛がって育てます。

可愛がられない猫は、自立できないのだという。

 

人間も、自分の子どもは、何があっても”折れない心”を持った強い子に育ってほしい。

すぐ心が折れてしまう子だと、受験や就職で失敗したときに立ち直れなさそうで心配だというばかりでなく、親がいつまでもいるわけではないから、将来自立できないようでは困る。

 

この折れない心というのは、実は6才までに”自分や人生への肯定的感覚”を味わっていないと育たないそうです。

 

教育カウンセラーの諸富祥彦先生は著書『子どもの心を救う親の「ひと言」』で、「いわゆる”折れない心”の種は、6才までに、”自分や人生への肯定的感覚”をどれほど味わえるか、にかかっている」と語っています。

 

本書から”心が折れやすい人間になってしまう”NG子育てについて、お伝えします。

 

 

6才までの子に過剰なしつけは絶対にNG

まず、諸富先生は「子育てには3つのステージがある」と言います。それは、(106才の”心の土台づくり期”、(2610才の”しつけ期”、(31122才の”自分づくり”の3段階。

 

(1)   はとにかく親がひたすら愛情を注ぐことが大切な時期、(2)は社会的なルールやマナーを学ばせる時期、(3)は一歩下がって見守る時期だそうです。

そして本書の中では、この(106才の”心の土台づくり期”に、”過剰なしつけ”だけはやってはいけない、と警告しています。例えば、人前で「みんなの前で恥ずかしい!」と大声で叱ったり、「いい加減にしなさい!」と小突いたり……。

こういったことがくり返されると、親は”しつけ”をしているつもりでも、子は「僕(私)は愛されてないんだ」「”僕(私)は、いてもいなくてもいい、価値のない存在なんだ」と感じて、自己否定的になり、”心の折れやすい人間”になってしまうのだといます。

 

6才以下の子どもは、悲しい気持ちになっても素直に伝えられるとは限りません。よって、厳しくしつけるのは「6才から」ということになる。

 

6才まではとにかく愛情を注ぐことが大事

冒頭でも挙げた”自分や人生への肯定的感覚”は、”生きることに対する肯定的感覚”とも言われています。

諸富先生は、大切なのは”私は愛されている。私はこの世界に歓迎されている”とお子さんが感じられる子育てをすること」と主張しています。

 

なんと、6才までに過剰なしつけをすると”自分や人生への肯定的感覚”が育たず、心が折れやすい人間になりやすいなんて、ビックリです。

 

ぜひ自分の心の土台を作る時期だけは、子どもが「私はこの世界で歓迎されているんだ」「私は愛されるに値する人間なんだ」と感じるような子育てをしていって下さい、と言っています。

 

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