2019年5月14日火曜日

ドイツはまだ処理中


2010年10月3日になってようやく、ドイツは第一次大戦終結後のベルサイユ条約(1919)でドイツに科せられた賠償金の支払いを完了したことになっているが、残りはまだある。
思えば、第一次大戦終結から92年の長きにわたったという厳しいものであった。

最後まで残っていたのは7000万ユーロ(約80億円)は、アメリカ向け債務であった。
しかし、その他の国への債務は2020まで残っているから、 ドイツの第一次世界大戦敗戦処理は、まだ終わっていないことになる。
 第二次世界大戦の賠償金は払っていない。

1945年8月15日の敗戦からわずか11年後の1956年(昭和31年)に賠償金を払い終えている日本とっては、驚きでもある。

ドイツが払わなくてはならなかった当初の賠償金の総額は、1320億金マルク
ドイツの支払い能力をはるかに超えたこの金額は、特にフランス報復的な意味合いが強いものであった。
当時のドイツのGNP20年分に相当したと言われている。

1923年、フランスはドイツの支払い不履行を理由に1922年から23年にルール工業地帯を占領したことで、ドイツ経済をさらに悪化させていった。
そんなこともあって、第二次世界大戦の遠因となっているように思われる。 
192910月、アメリカ発の世界恐慌が勃発。ドイツ経済は壊滅的となり、ヒトラーの台頭を招いた。

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