2021年1月17日日曜日

欧米では規制を緩めるというが

 

大麻は、それに含まれる化学物質カンナビノイド(Cannabinoid)とその一種であるTHCTetrahydrocannabinol、テトラヒドロカンナビノール、向精神作用あり、人工合成も)やカンナビジオール(CannabidiolCBD)の薬理作用を利用した医療用大麻と娯楽用大麻の認識の混同がある。欧米では医療用大麻が認められているが、日本では大麻取締法があり、医療目的でも所持や使用は禁止されている。

 米国政府は医療用を含む大麻の一部を除いて認めていないが、ワシントン州、コロラド州、カリフォルニア州などの州で娯楽品としての大麻が限定的ながら合法になっている。オランダは、厳格なガイドラインのもとで大麻などのソフトドラックを「まだまし」なハームリダクションとして規制対象外にし、カナダでも娯楽品としての大麻が合法になった。

欧米では大麻の合法化が進んでいるというが、問題なしとは言えまい。

 

糸や布に使用される麻は、植物表皮の内側にある柔繊維または、葉茎などから採取される繊維の総称である。狭義の麻(大麻)と、芋麻(からむし)の繊維は、日本では広義に麻と呼ばれ、和装の麻織物(麻布)として古くから重宝されてきた。狭義の麻は、神道では重要な繊維であり、様々な用途で使われる。

麻繊維は、アサ科アサ属の麻(大麻草)から作られた繊維を指す名称であった。日本では繊維利用の盛んなこの麻や、また苧麻を含めて麻と呼称していたが、後に海外より持ち込まれた亜麻などを含めた植物繊維全般を指して「麻」の名称を使うようになったため、本来の麻を大麻と区別して呼称するようになったとされている。

元来、「ぬさ」とは神道にて、神にささげる布のことであり、多くが麻地であったことから麻の字が当てられた。

精麻:木綿(ゆう)。神道の祓い具の大麻(おおぬさ)、神道の宝物箱を封じる麻紐、注連縄、弓道の弓の弦、古典芸能の楽器、横綱の化粧まわし、畳の経糸。麻紙。伊勢神宮の特に重要な祭典では、たすき掛けにしたり麻を頭に巻く、木綿襷(ゆうだすき)や木綿鬘(ゆうかずら)。御饌をくくる紐。釣り糸。切麻(きりぬさ)は、神道において、紙と麻繊維を細かく切ったものでこれを撒く。麻袋。籠。

·         麻糸:着物、漁網、蚊帳、げたの鼻緒、縄。

·         神道で用いる衣:天皇即位の大嘗祭の麁服(あらたえ)、伊勢神宮の神衣祭(かんみそのまつり)の荒妙(あらたえ)。

·         上布 - 麻と苧麻共を原料にした麻織物の上級品は上布とされ、近江上布(麻、苧麻)、奈良晒(麻、苧麻)、越後上布(苧麻)、宮古上布(苧麻)、などがある。

·         古来から麻繊維は上級品としてだけでなく、一般の着物の原料としても用いられた。

·         麻の葉をデザインした模様も広く使われている。

は、世界最古の繊維作物とされ、その繊維は縄文時代の遺跡から出土されているが、その正確な同定を進めた研究者は少なく、2010年代には研究が実施できるようになってその進展が見込まれている。麻製の縄や、籠も発掘されている。

大麻取締法(1948年制定)があるため、むやみに入手できなかったが栽培免許取得者の協力を得ることが可能となったということである。布目順郎の1983年の報告と『目で見る繊維の考古学』(1992年)から、最古とされる鳥浜遺跡の縄文時代の草創期の縄3点の原料は、大麻2、大麻様1とされていたが、このうち1点は再調査したところ判定不能であったことが、20173月に報告され、またこの時期の縄に多い繊維としてリョウメンシダが挙げられている。

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私が書いた小説 「夏風越の(なつかざこしの)」

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「くぬぎ越え」・・・夏風越の)」の続々編です

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