2014年8月5日火曜日

可愛がられて長生きしている猫 二匹


兼好法師の随筆「徒然草」に「奥山に、猫またといふものありて、人を食ふなると人の言ひけるに……」と書かれているように、年古りた猫は猫又となると言われていました。

 

「助けよや猫又、よやよや」というくだりは面白い。

 

実際の長寿猫はどうかというと、そんなことはない。

知り合いの飼っている19歳の猫「くるる」は、泊めてもらった夜には30分おきくらいにやってきて、手をかけて私を起こし、撫でてくれとせがむ姿が可愛い。

 

チロルの定宿としているホテルのオーナーが買っている20歳の猫「フンベルト」は、何年に一度か訪ねるだけなのに、ちゃんと私たちを覚えていて、山から夕方薄暗くなって帰ってくると、外で待っていて出迎えてくれます。

 

前に食事で食べ残した鴨の肉を与えたのが美味しかったらしく、それをいつまでも覚えているからか甘えて寄ってきます。

そうなると、またもっと美味しい餌をあげたくなる。

 

要するに寄って来る猫は可愛がられ、逃げる猫は石を投げられるということです。

 

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