2021年11月8日月曜日

不条理なことでも乗り越えてきた先人のお陰で

 

戦後の焼け野原の中から立ち上がり日本の復興の為に身を粉にして働いた人たちの多くは、今は年金生活に入っている。

彼らは生計を立てるのに食事すらままならず、そんな時代を泣き言を言うことなく頑張った人が殆どだと思う。

貧しさが普通であったけれど結婚適齢期にあった男女は、家具を整えることもできずそれこそミカン箱一つ、鍋とたがいのお茶碗だけから始め、家庭生活を協力して築き、子供の教育をも成し遂げた。

諸般の事情で好きあっていても一緒になる事を諦めざるを得なかった例なぞ枚挙に暇がない。

社会的な信頼をえられなければ生きてもいけないから、誠実であった。

子供の側も、親たちの必死さを目の当たりにしていたから、自分たちも何とか自立しようと努力した。それらは珍しくもなかった。

学問が必要だと思えば、他に頼むことなく苦学することを躊躇わなかった。

 

日本は地震・台風・ツナミ・火山の噴火などの自然災害も多い。

それらの被害には文句を言ってみても始まらない。

我慢するか、自ら乗り越える方策を考える他なかったのである。

 

今それを皆にやれというわけではない。

しかし、何でもかんでも他人や政治の所為にして、文句を言い立てるのは違うのではないかと思えてならない。先人たちは個人的にも努力したのである。

平和になった現代といえど、如何に頑張っても叶わないことが多いことはたしかであろうが、乗り越えようとする強さを培わないで、不平を述べ立てて終わりにするのでは、自らの能力を否定するに等しい。

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