2020年12月3日木曜日

世界の動きを知らなかったわけではない

 

日本の歴史では戦国時代の頃の世界諸国との関りを教えない。

その後の鎖国政策などもあって、日本は孤立して世界から取り残されたのだと教え込まれた人が多い。

 

スペインが日本を征服し、中国も支配下におこうとしていたことを秀吉は十分に理解していた。

日本が明国に戦をしかけたことを、ボケ老人の愚策のように言いくるめようとしているが、そうなのだろうか?

当時のヨーロッパにあった全数の鉄砲より多数の鉄砲を保持する世界第一の軍事力を誇っていた日本に侵略を果たすことは難しかったから、宣教師を派遣して中から突き崩そうとしたが、それは見破られてしまった。

逆に、拠点にしていたルソン(フィリピン)を日本軍に攻められたらひとたまりもない。それは朝鮮・明を攻めた秀吉軍の戦いを見たら明らかであり、諦めざるをえなかった。

 その後、スペイン の征服王フェリペ二世国王は、イングランド征服のため、無敵艦隊を差し向けたが、無残な敗北を喫してしまい、そこからスペインの没落が始まった。替わって海の覇権を握ったのがオランダであった。オランダは、日本に手を出すとろくなことにならないと判っていたからか、貿易などを通じて友好的であったかのように見えるが、いろいろ画策していたことは事実であろう。

東南アジアでの植民地政策をみれば、日本支配を考えなかったわけはないと推測できる。

 

大東亜戦争が始まると、たった9日でインドネシアから駆逐された。戦後、自力ではできないから、不本意ながらイギリスの助けをかりてインドネシアに再上陸を果たしたが、インドネシアの独立運動を制することはできなかった。日本憎しということで、捕虜としてとらえた日本兵に対し、残虐な復讐を図り、虐待をし、挙句の果てにはB級C級戦犯の汚名を着せて処刑した。

日本兵は戦国時代の昔から、戦いに負ければいかようにもそれに従う覚悟を持った民族であるから、冤罪を着せられても従容として潔くそれを受け入れた。

 

いい悪いを言いたいのでもないし、恨み言を並べ立てたいのでもない。表面的な綺麗ごとだけでなく、歴史上の事実を知らないままでは、今後も判断を間違えかねない。

世界を相手にするということは、そういうことである。

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私が書いた小説 「夏風越の(なつかざこしの)」

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