2018年10月11日木曜日

口にするとそうなってしまう言葉


自分が決めた通りになる。嘘ではなく、それは本当である。

気の置けない仲間数人で、琵琶湖の外周275㎞の約半分を廻り、三井寺・石山寺・日吉大社・竹生島を訪ねた。
ガイドさんにも恵まれ、暑い中ではあったが楽しい旅となった。
 問わず語りにガイドさんが言うのに、「10年ほど前に脳梗塞で倒れ3年余りの闘病生活をしたが、こうして元気になって働けるようになったことは有り難い。まだまだ頑張る。」
それを聞き、同行者全員が喝采した。
 医者は、奇跡だと言っているらしい。車椅子で一生過ごすことになるであろうとの予測に耐えられず妻も去ったのだとか。
 絶対立ち直るのだと意を決して辛いリハビリに励み、車椅子から両松葉杖、片方だけの松葉杖へと回復し、歩くことができるようになったときの嬉しさも話してくれた。
 身障者の証書も全て返納し、こうして働けることを感謝しているとも。

 神社巡りをしていたことからご利益の話題になったとき、私がしていることを話したことがきっかけで、彼が身の上話をしたのであった。
どういうわけか、普段は疎遠なのに病気になると私の所に電話してくる人が多い。
私が友人知人の病気見舞いに行くときに、重病患者に必ずいう言葉というのがある。
「人間は、自分が決めた通りになるのだから、絶対言ってはならない言葉がある。それは、『俺はもう駄目だ』という言葉。口に出したら、それは自分が決めたのだから必ずそうなってしまう。口が裂けても言わないように。それを今、俺と約束しろ。」
と見舞い代わりに励ます。それを素直に聞いて守った人の多くは退院できている、と話したのを聞いていて、ガイドさんが「そうです。」と自分の体験を話してくれたのでした。

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私が書いた小説 
ある日突然、頭に「これを書け」という声が響いて書き始めた小説「夏風越の(なつかざこしの)」は、書き始めてから年月がかかった。
どう書き進めるのかは、降りてくるお告げに従ってのことであるから、一気に何ページにも及ぶこともあれば、何か月にもわたって一文字も書かないということもありました。
幕末から現代に生まれ変わって、超常現象を介して話しが進むということなのですが、何かが時々降りてきて言われる通りに少しずつ書き進め、2018年10月10日、第12部の後、最終章をまで書き終えました。長きに亘り有難うございました。

童話 「トイレの神様」・「お祖父ちゃんの神様」・「鬼切丸」・「昔ばなし」・「麦の命」・「猿酒を飲んだ天狗」・「狐のお嫁さん」・「花を摘んでいた少女」ほか、幼児に読み聞かせるのに良さそうなお話を書いています。

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