天の川 かじのとききこゆ ひこぼしと たなばたつめと こよいあうらしも
天の川に舟をこぐ音が聞こえます。二人は今宵会うらしい。
生憎今夜は雨降りで、天の川は増水して二人はあえないのかもしれません。
逢うという字を平気で使う人がいますが、会うと違って、男女がすることをするという意味らしいですから、用法容量を守って正しく使うように心がけましょうネ。
旧暦の7月7日の夜は必ず半月であり、夕暮れの空には上限の月がかかり、下側が丸く輝くのを舟に見立てました。この舟は時間とともに少しずつ西に進んで夜半前には地平線に沈みます。
暗くなった空には、天の川の星星が降り注がんばかりに輝き渡るのです。
旧暦の7月7日にあたるのは、今年は8月7日だということです。
舟ではなく、かささぎの橋を渡って会うのだという話もあります。
年に一度七夕の夜に、二羽のカササギが羽を広げて、天の川に橋を掛け渡してくれるのだと。
五節句というものをつくり、折り目折り目にけじめをつけて、心や体のお掃除をするようにしていたのかも知れません。
人日(じんじつ)1月7日・上巳(じょうし 桃の節句)3月3日・端午5月5日・七夕7月7日・重陽(ちょうよう)9月9日
六日のアヤメ、十日の菊といって時期を外してしまったら価値が無いことの喩えもこんなところから来ています。
1月を除き、いずれも奇数月の数字が重なった日となっているから覚えやすい。
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