2015年6月12日金曜日

条件付きの取引って?

普通に考えて、実社会における折衝や取引は、立場が強い方が弱い方に対して条件をつけるのが一般的である。

資本や技術、輸出のための工業製品を組み立てるときの部品、石油輸入時の支払い保証etc.
そのどれが止まっても、国の根幹が揺らぐとなれば、関係改善を急ぐには尚更、先様では現在の状況が条件などつけてはいられない筈だと思えてならない。
彼の国では、国民の45パーセントが「外交と歴史問題は切り離すべき」、69パーセントが「首脳会談を開催すべき」といっているのだという。

日本側は、以前からいつでも扉は開いているといっている。
にもかかわらず先様が拒んでいて、条件をのめば話をきいてやると上から目線でものをいい、頼みとする先の悪口を有ること無いことそこらじゅうにいってまわりながら、欲しいものだけは黙って出せ、というのでは、世の中通らないのではないだろうか?
今までだって支援したが、IMFのときもスワップのときもそうだったが、急場が凌げてしまえば、そんなのなくても自分たちだけでできたのだと嘯いて、感謝もしないというのでは、よっぽどのオヒトヨシでもない限りいい加減匙を投げる。

言い分はあるだろうけれど、冷静にみて、現状がそういうことになっていないか?

現大統領の父君、パクチョンヒ(朴正煕)元大統領が残した言葉に、戦時中、日本政府は日本人に徴兵の義務をおわせが、日本人と同じ帝国臣民の朝鮮人には 徴兵の義務を負わせなかった。
しかし戦局の悪化と日本人と同等の権利を求め、「内朝一体と言うなら我々も日本人と同等に徴兵せよ!」という以前からの声におされ朝鮮で兵の募集を始めると、募集人数の何倍もの朝鮮人志願者が殺到した。

年齢制限で受験資格がないパクチョンヒは、血書による嘆願書を提出し、日本の陸軍士官学校に入学した。

戦後のパクチョンヒ。
「日本の朝鮮統治はそう悪かったと思わない。自分は非常に貧しく学校にも行けなかったのに、日本人が義務教育で学校に行かせてくれた。
陸軍士官学校は首席で卒業することができ、卒業式では日本人を含めた卒業生を代表して答辞を読んだ。
日本の教育は公平だったと思うし、日本のやった政治も非難するつもりもない。むしろ私は評価している
現にそういっていたのである。

私は、戦後育ちだからそういう教育もあって、長いこと両国が友好的であってほしいと思ってきたが、ここ数年で国民感情がこうも悪化してきては、回復がなかなか難しいと思える。

時代が変れば方針も変わり政策も変わるのは不思議とは思わないが、原因の一つが反日教育によりそうなってしまっているとしたら、困難かもしれないが再考してみる必要もあるのではないかと思う。
このままでは、悪化の一途を辿る。


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