2018年1月3日水曜日

行くとこまで行くしかないか

何とも愚かなことをした、というのが偽らざる実感である。
国内問題を解決することが出来ず、外交文書の公開は通常30年後というのが国際慣例であるのを敢えて破り、相手国である日本の同意を得ることもなく、僅か2年でそれを発表してしまった。どうするかの方策も覚悟もなくである。
日本側が困るような内容では全くないが、こんなことをやる韓国を相手に、これから先、外交交渉をしようとしてくれる国はなくなるのではなかろうか。
信頼が全くおけない行為だからである。
国際間の約束を破るということが如何なる結果を招くかということすら考えられない。

よせば良いのに韓国側が発表した未公開部分の内容というのは、
*日本側が挺対協(韓国挺身隊問題対策協議会)など被害者関連団体を特定し、韓国政府に(合意に不満を示す場合の)説得を要請し、韓国側は関連団体の説得努力をするとして、日本側の希望を事実上受け入れた。
*日本側は海外に(慰安婦被害者の)追悼碑などを設置することを韓国政府が支援しないとの約束を取り付けようとし、韓国側は『支援することなく』との表現を(非公開部分に)盛り込むことに同意した。
*日本側は韓国側に対し、「性奴隷」との表現を使わないよう求め、韓国側は政府が使用する公式名称は「日本軍慰安婦被害者問題」だけであることを非公開部分で確認した。日本側の要求を受け入れたことになる。
*ソウルの日本大使館前に設置された少女像については、日本側が具体的な移転計画を求めたのに対し、韓国側は「適切に解決するよう努力する」と応じたとし、その上で、「非公開部分で韓国側の少女像関連発言は公開部分の脈絡と違い、日本側の発言に対応する形になっているとした。
いずれも、日本側の主張を全面的に受け入れざるを得なかったということであり、韓国側の全面降伏というに等しい。
これでは、合意内容を秘密にしてくれと言ったのが日本側ではなく韓国側であったことが明白な事実であったということになる。
もともとが無理筋であった。
騒げば騒ぐほど、韓国側に不利益な事実が露呈してくるし、どこかで矛を納めて早く決着をつけ、沈静化を図らねばならない事態に追い込まれていたから、表面的であったにしろ日本側の譲歩を得られたことで、朴政権が勇気をもって決断したのである。

しかし時すでに遅かった。悲しいかな、捏造報道により韓国民を洗脳しすぎてしまっていた。
ローソクデモなどという扇動された衆愚により選ばれた大統領では、衆愚の意向に押されるしかなく、折角納めることができた問題を蒸し返し、ますます火をつけてしまったということである。
エビデンスよりも感情が優先してしまって、理非を論理的に判断できない国だということを改めて世界に示してしまった。
これ以上自国の傷口を大きくしないで済まそうとした折角の機会を自らが破壊したということだけでとどまりはしない。

これからは、日本だけが相手ではない。
諸外国の政府機関は、確実に慰安婦問題の事実関係を知っている。
いままでは日韓の問題として見ぬ振りをしてきただけであろうが、だからこそ日韓合意は諸外国も歓迎した。
しかるに、国のありように信頼をおけないとなったこれからは、容赦ない制裁が逐次なされることになるだろう。
まず、韓国が頼りの綱としてきた製品輸出に制限がかかるであろうが、味方になってくれそうな国は殆どなさそうである。嫌われ過ぎてしまった。

0 件のコメント:

コメントを投稿