2018年1月8日月曜日

今年こそ本筋の議論がされるよう期待する

「一番でなきゃ駄目なんですか?」と頓珍漢なことを言って得意顔で予算を削り、結果的に国の競争力に悪影響を齎した人が重要な地位を占めていた政権が過去にあった。
安全保障や外交も、日本以外の国を優先しているように見えて仕方なかった。
その当時のことが、未だに後を引いていることもあるように感じる。

一番を目指さなくては将来何ともならない分野があることを理解できなかったのであろうから、センスがなかったのだと思う他ないが、それによって停滞してしまったことはあったのだと思える。

先端技術であったり、先端素材であったり、それらを可能にする基礎研究だったりは、後れをとってしまったら壊滅的な打撃を受ける。追いつけなくなりかねないからである。
必要不可欠なものは先行投資がされるのは当然で、目先の損得では論じられない。

そんなことであるから、国防にしろ国内経済にしろ全てにバランスを欠き、国益を損ねることが目に見えているような外交政策をとったことが少なからずあったりして、国民の支持を失った。

政権を失ったその後も、国民の信頼を得られるような政策を提案することができず、現政権の脚を引っ張る議論ばかりに汲々として、ますます信を失い続け、議席数を減らし、ついには党分裂の憂き目を見るに至った。
分裂が避けられなくなった原因が何故なのかの検証もできないまま、分裂時の恨みつらみから、野党同士での今後の政策のすり合わせもできず、おもいおもいに国民の期待とかけはなれたことばかり言っているから、どうやったところで野党が協力して現政権に対抗できるようなチェックをすることも殆ど期待できない。
偏ったことばかり大真面目で言ったところで相手にされないということなのだが・・・

例えば専守防衛ということである。言葉上は綺麗だが、攻撃を受けてからでないと反撃できないというのであれば、平和主義どころか非人道的ではないか。
なぜなら、第一撃を受けたときの被害を容認せよというのに等しいからである。それからでないと動けないのを防衛とは言えまい。
専守防衛というのは、そんな狭い範囲のことではなく、敵基地攻撃能力も含め、簡単には侵害されないという自衛力を高めることではないのか。

揚げ足取りばかりでは信頼されることはないのだから、目の覚めるような議員立法案を出せるように頑張ったらどうなのだろう。
1強が怪しからんなどと言うのは、殆ど意味を持たない。
むしろ協力して国難に当たるという気概を見せたほうが良いと思える国際情勢下にあるのではないのか?
北朝鮮が脅威ではないとか、選挙結果は国民の意思を反映していないなどという自分の意見のみを狂信的に主張するジャーナリストなども居て国民を惑わすから、それに引きずられる人も少しはいるが、現実を判断できないのでは政治はできまい。

今度は新たにできた一つの政党に、問題がいろいろ指摘されている3人の議員が入党するのだという。もし与党にいたら、マスコミに叩かれまくって、議員で居ることすら難しそうな方々である。入党させる方も入党する方も何を考えているのか理解に苦しむが、国民が期待するのは、偏ったことやお花畑のような主張ではない。
周辺には約束も守らない国もあって、それをも相手にしなくてはならない現実があるのだから。

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