2018年1月4日木曜日

本物はなかなか食べられない

お正月料理を美味しく頂けるのは、有り難いことです。
魚も家畜も、普段食べている餌により味が違うのだという。
西伊豆で獲れる金目鯛は、そこにいる豊富なエビを食べて育つから美味しいのだというし、野菜だって、肥えた土地で採れたもののほうが美味しい。

イベリコブタというのを初めてたべたのは、飯田市の中央通りにあった小さなレストランでした。
浅学にして、そのときは「イベリ子豚」という子豚の料理なのかと思いました。

イベリコ豚というと、やはり「どんぐりを食べている」というイメージが強いのですが、実は、どんぐり(樫の木の実)を食べて育つイベリコ豚は、全体の10パーセントほどなのだという。
「ベジョータ(bellota=スペイン語で「どんぐり」)」と呼ばれるものだけが、最高級のイベリコ豚なのだという。
このベジョータは、日本ではごくわずかしか流通しておらず、日本で「ベジョータ」の生ハムを購入しようとすると、なんと、100グラムで約5000円はするという。

日本に輸入されるイベリコ豚の多くは、「セボ」と呼ばれる、どんぐりを飼料としないものなのだそうです。

リンゴを餌としている豚を初めて食べたのは、西駒ヶ岳の麓にある旅館に泊まったときのことでした。味が特別変わっているとは思わなかったけれど、物珍しかった。

TVで、米を餌としている豚のコマーシャルがあった。贅沢なもんです。
他にも、ドイツではジャガイモを与えて豚を育てているとも聞く。
良い餌を食べ、ストレスなく育てれば、肉も美味しいに違いないだろうけれど、最近は年齢の所為か肉よりも魚、魚よりも野菜がよくなってきている。

余談だが3段飼育(人の排泄物で豚、その排泄物で鯉)などというのは、ご勘弁願いたい。


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