日本人の精神構造をなしている美徳の一つに「潔い」というのがある。
潔いという日本語は、他国言語に訳すことが難しいのだという。難しいというより、説明書きなしで理解できないと言った方があたっている。
潔いという言葉は、さっぱりしているということではあっても決してすぐに物事を諦めてしまうことをさす言葉ではない。何かミスをしてしまったときでも未練がましく言い訳をしたり、他人の所為などにはしない態度をさす。場合によっては命すら投げ出す。
単に言い訳をしても無駄だから自分が悪いと認める事ではなく、心の底から自分が悪いと思って認める高潔な心を意味しており、負けを認めた人をそれ以上に追求して決して責めない。
卑怯を嫌う相互間の美意識が共通しているから成り立つ。
英語での潔いの表現には、「manly」や「sportsmanlike」などがあてられるが、「潔く負ける」という意味には、「be a good loser」「accept defeat cheerfully」があります。
潔い心を英語で表現すると、「brave heart」や「pure heart」「manful heart」など、色んな表現の仕方があるため、使う場面も使い方も、状況によって違う。
0 件のコメント:
コメントを投稿