2015年9月2日水曜日

そうしなければならない理由を伝えた躾けでないと

躾とは、親の都合に従わせるものではなく、社会生活を営んで行く上で必要な、その時と場所におけるルールを教えること。
日頃親の都合や感情による口癖が多くなってきている母親は、ちょっと気を付けた方が良い。
誤解を恐れず言うなら、子供というのは人間としては生まれたが、人として育っている過程。

23歳頃になると、子どもは好奇心が旺盛になり自我が芽生えていく時期なので、なかなか母親の言うことを聞かない場面が増えてきます。
そんなとき、ついイライラして言ってしまう口癖の数々がある。その中には親の都合だけを押し付けているのであって、子供の将来のためではないことが多い。
そもそもが、社会生活をする上で互いが気持ちよく過ごせ、所作も言動も美しく効率的にするためのものであるから、親がそれをちゃんとしていれば、子供は自然に身につけていくものでもある。
教えるについても、どうしてそうするかを説明すれば、子供心にだってわかるものです。

バスの中や公共の場所で子どもが大騒ぎしているとき、つい口から出てきてしまうフレーズ「怒られるよ!」
この言葉では、バスの運転手さんを差すのか、他の乗客を差すのか分からないし、親が責任逃れをしているようにさえ思える。
せめて「ママ怒るよ。」の方が良い。大勢の人がいる所では、他の人の迷惑にならないように静かにしするものなのよ。と言い添えればなお良い。
例えば「病院は具合の悪い人が来ているんだから、そっとしておいてあげないといけないの。静かに座っていなさい。」と“そうしなくてはならない正しい理由”を伝えれば、解る。

「危ないからやめなさい。」
子どもがテーブルの上に乗ったり、木登りをしたりしたとき、そう叱っている人をよく見かけますが、子供にとっては普段なんでもなくできる高さであれば、少しも危ないと思わない。
もし、理由付けをするのならば「テーブルは食事をする場所だから足を乗せてはいけません」であり、「その木は枝が折れやすいのよ。」とか「幹が滑りやすい木なのよ。」とかである。

「パパに言うよ。」とか「先生に言うわよ。」
その現場にいなかった人から叱られるほど理不尽なことはありません。しかも、時間経過して見てもいない人から「ダメじゃないか」と注意されたら凄く気分が悪い。
子供同士でだって、告げ口は嫌われるだけ。
「ごめんなさいは?」
何でも条件反射的に謝らせていると“謝れば済む”という悪い習慣が付いてしまいまうだけ。
「ごめんなさい」は本当にやってはならないことをして反省する時の大事な言葉です。

躾けは、個人的なこともあるが、公の場でいかに振る舞うかということを教えるのが、子供の将来のためでもある。大人になってからでは直らない。


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