2015年9月5日土曜日

道を極めると、その技術をもっていることすら忘れてしまうのだとか

「技術とはなにか?」
求めるものの極みは、それを持っていることを忘れてしまうくらい磨きこまれたものであると、名人と言われる人たちはいわれます。
芸術にしても、職人と言われる人たちも、武道家と言われる人たちもそうです。

上空を飛ぶ鳥が居なくなったという程の弓の名人と呼ばれた人が、晩年「確かに知っている筈のものなのだが、これは何だったでしょう?」と、弓すら忘れたという話がありました。

中途半端な技術であるうちは、自分を見せたいという意識が邪魔をして、心底にある求めるものが表現できないし伝えることもできないのだとか。
見る人が見ると、それが解る。
「うまい」と拍手されるうちは、まだまだ道半ばで、それに触れるだけで圧倒されるほどの感動が伝わるのが神髄なのだというが、道を極めた人たちは静かな風格を持つのだという。


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