彼は、幼い頃師事したイヨルク デームス氏に気に入られ、「君は、ショパンを弾きたいのか?だったら、良い先生を紹介する。」ということで、ついたのが今はなきハリーナ先生でした。
ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ(: Halina Czerny-Stefańska)は、
1992年第4回ショパン国際ピアノコンクールで第1位および最優秀マズルカ演奏賞を受賞された教授ですが、
ポーランドのご自宅まで度々レッスンに呼ばれ、音楽のつくりかたにつき薫陶をうけました。
音の粒を揃え、フレームを大きくとる技法もさることながら、クラシックピアノ音楽の芯にあるものを伝授されたことが大きい。
彼のリサイタルにも、ご存命中はよく来ていたので、顔を見られた方も多い。
彼は留学も長く、ザルツブルグからプラハと10年をはるかに超します。
ピアノの名器であるスタインウエイの持つ、澄んで伸びのある音を引き出す演奏は、聴いていて思わず惹きこまれます。ピアノとは、こういう音なのだと・・・
11月6日(金)に、銀座の王子ホールで催される秋の定期リサイタルまで、後1ヵ月あまり。
「ちょっと物知りになれるコンサート」と銘うっての演奏は今回でVOL5。
ピアニストというと、難しい顔をして出てきてただ弾くだけというのが多いけれど、このコンサートはお話つきでいつも楽しいので、是非お奨めしたいと思います。
このページをご覧になった方は、何かのご縁かと思います。
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