2021年5月1日土曜日

日本はどうする?

 

米国はグレートリセットということを鮮明に打ち出したようだが、それが大切であることは確かだとしても、何を主として目指そうとしているのかいまいち解らない。

日本にも影響のあることだから気になる。

グレートリセットとは、より良い世界をもたらすために、私たちの社会と経済のあらゆる側面を見直し、刷新することを指す言葉だというが・・・

世界情勢の改善に取り組む国際機関である「世界経済フォーラム(WEF)」が、20215月に開催するダボス会議のテーマを「グレート・リセット」にすると発表したことから、注目を集めている。ダボス会議は世界経済フォーラムの年次総会であり、世界経済や環境問題など幅広いテーマで討議される内容は、各界から注目されている。

世界経済フォーラムがグレート・リセットの必要性を訴える理由としては、新型コロナウイルスの感染拡大が経済成長、公的債務、雇用、人間の幸福に深刻な影響を及ぼしていること、そして気候変動や格差の拡大といった社会問題が危機的状況にあることが挙げられる。これらの危機からより良い世界を取り戻すためには、その場しのぎの措置ではなく、まったく新しい経済社会システムを構築しなければならないという考えを表明している。

新型コロナウイルスの感染拡大による公衆衛生の危機、パンデミック(世界的大流行)がもたらした世界経済への影響が長引く中、各国の政策立案者は当面の回復だけでなく、経済システムの変革に結び付けるためにこの機会を生かすことが求められている。

新型コロナウイルス感染拡大によって、貧困層や社会的弱者への深刻な社会的・経済的影響とともに課題となっているのが、根本的な不平等や格差。

特に、貧困、ジェンダー不平等、人種的不公平を悪化かつ増大させていると言われている。世界の人口のうち最大5億人が、新型コロナウイルス感染拡大により貧困のリスクにさらされていると言われている。また、ジェンダーに基づく暴力発生率の増加や、経済の不確実性と教育へのアクセス低下などが世界中で増加し、女性や少女たちがロックダウンの影響を受けている。さらにアメリカでは、新型コロナウイルスの感染により、アフリカ系アメリカ人は白人の3倍の割合で命を落としているという。

「新型コロナウイルス感染症」「雇用市場の変化」「気候変動」の3つの視点から考えてグレートリセットをするべきなのだというが、それに優先する課題は世界の安全保障なのではないのか。

とりわけその危機に瀕しているのが台湾とオーストラリア、それに日本である。

台湾とオーストラリアは勇気を示したが、日本はそれができていると思えない。

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