2021年5月21日金曜日

「ゝ」がそもそものチョン

 

うましか、でもチョンでもという言い方がある。

チョンは蔑称としての認識がされているが、そもそもの意味は違う。最近できた言葉でもない。

ウィキペディアによると、チョンとは、

1.  日本において江戸時代から使用されていた言葉で、取るに足らない者。を意味する。

2.  本来は1.とは異なるものの、1.から転じて、朝鮮人を表す蔑称「チョンコ」「チョン公」などと同一視されて使用された言葉

3.  元々「チョン」は江戸言葉であり、その原義は「半端者」などの意味で使われてきた。

4.  公益役職などにおける役務を帳票に記す際、筆頭名主は役職名と姓名を記したのに対して、筆頭以下の同役に対しては「以下同役」の意味で「ゝ」と略記したうえで姓名を記したことに由来し、「取るに足らない者・物」を意味した。この表現は、明治初期に書かれた『西洋道中膝栗毛』においても、「馬鹿だのチョンだの野呂間(ノロマ)だの」などと言ったかたちで用いられてきた。

5.  この意味で使われるときは、アクセントは第1拍が高く第2拍が低く唱えられる。

6.  その後、原義とは異なる意味合いにおいて、朝鮮人に対する蔑称として俗用されることがあったが、そこから推移、なおかつ在日韓国朝鮮人差別に用いられる別の表現と結びついて、侮蔑的・揶揄的に使われたことで、蔑称としての意味を有するようになった。こうした事情から、日本国内のメディアでは放送禁止用語の一種としている

本来の意味と違う用いられ方をするようになることは言葉の変遷上やむを得ないことではあるが、それが使用禁止の方向に向かうと、古い文献が理解できなくなる。

日本語には差別用語でもないのに殊更に論って騒ぎ立てる人がいることで、使えなくなっているものが多すぎるのではなかろうか。

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