2021年5月12日水曜日

監視の目を潜り抜けることができるのだろうか

 

軍事的緊張が高まる台湾海峡を小型ゴムボートで横断し、「自由と民主主義」を求めて台湾にたどり着いたという中国人が、台湾で拘束されるという事件が相次いでいるという。

1日未明に拘束された男性は警察の調べに対し、「自由と民主主義」を求めて台湾を目指したと話しているというが、それを額面通り鵜呑みにすることなぞできまい。

 

台湾海峡は中国と台湾の両方の海軍艦が巡航している。米国防総省の推計によると、中国だけでも海警局の船舶255隻と、武装した海軍艦十数隻を配備。米海軍もほぼ定期的に航行の自由作戦を行っている。

それを掻い潜って舟を進めることが困難であることは勿論、ゴムボートで海を渡るだけのことだって命がけである。どこか適当な場所まで艦艇で隠密裏に運び、そこでゴムボートをおろしたとするほうが合理的な想像となる。

狙いは台湾内部での攪乱などなのか、それとも台湾の沿岸警備体制を消耗させるためなのか判らないが、民間人を装っての不法侵入し破壊活動をするのが目的であるとしたら質が悪い。

漁船を装って日本の領海を侵すことが常態化していることを思うと、台湾でのことと軽く見ることはできない。

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