花盗人。
桜の花が咲く小枝を手折って持ち帰るのを敢て咎めだてず、花盗人は風流のうちとする言葉となったのであろうけれど、決して褒められるようなことではない。
沢山咲く桜であれば、小枝をそっと折るくらいは大目にみてやろうとしただけのことであり、許されていいものでないことは言うをまたない。
自転車で通る道すがらに、生垣でバラを育てているところがある。
ご存じの方が多いと思うが、バラの花を綺麗に咲かせるにはひごろの丹精が必要である。
見事な花をつけ、通るたびにそれを見るのが楽しみであったが、今回その道を通ってみると、見るも無残に乱暴に折り取られてしまっていた。
こんなことが平気でできる人が花を大切に愛でるわけがない。
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