2021年5月6日木曜日

現実は随分変わっているのだと思うが

 

憲法を守るために国があるのか、国を守るために憲法があるのか、そんなことは考えるまでもなく答えは決まっている。単純なことにすら異を唱え、小難しくしていてどうなるものでもあるまい。

簡単にコロコロ変えて良い規範でないことはその通りであろうが、憲法学者が国を守ってくれるわけではない。

制定以来74年も過ぎれば、実情にそぐわないことが出てきて当然である。

国際環境は対応を余儀なくさせられているし、国内情勢も法解釈だけでどうにかなるものでもない。

目の前の現実であるコロナ対策だって、憲法に緊急事態条項がないことで、政策はお願いにとどまるしかないし、その政策もマスコミその他からやたら沢山でてくる意見をまとめるまで法案として打ち出せないから、どうやったって後手後手に回る。法手続きを踏めば当然そうなる。

 

憲法記念日が過ぎたが、不備が目立つようになった憲法問題を議論する動きは進みそうもない。

マスコミも野党も憲法問題にふれることを拒否するからだと思うが、国民の投票する権利を頭から阻害するようなことがいつまでも許されていて良い筈がない。

少なくとも「安全保障」「緊急事態条項」「スパイ防止」くらいは、国会で真剣に議論を尽くしてほしい。

力による現状の変更をあからさまに目指す国や、サイバー攻撃により日本の国益を侵す国が現実的に存在しているし、国内的にはある程度私権を制限しないと対処できない事案が多発しているのである。

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