2014年10月22日水曜日

三毒の一つ貪(とん)


三毒といわれるものがあります。

仏教において克服すべきものとされる最も根本的な三つの煩悩、貪・瞋・癡(とん・じん・ち)を言います。

 

とん、じん、ち は愚かさの連鎖反応とでもいうべきもので、その連鎖の大本は、「とん」すなわち貪りです。

金が欲しい・地位が欲しい・好かれたい・成功したい等々、人間であれば欲があるのは当然だとしても、それを際限もなく欲しがるのを貪欲といいます。

自分の器以上のことを望んでも、簡単にはいきません。

すると自暴自棄になって怒りがわいてくる。 これが「じん」いかりです。

 怒って正常な判断ができなくなり愚かなことをしてしまう。 これが「ち」すなわち愚かです。

 

思うのですが、食欲は、腹いっぱいになれば、もうそれ以上は食べられない。

しかしながら、金は使いきれない程あっても、さらに欲しがるというのは貪りなのではないかと思うのです。

有るのに更に欲しがって、その先に何をしようとするのでしょう?世の為人の為に使うというなら解りますが。

 

グローバリゼーションが良いのだとして、TPPなどがもてはやされますが、このシステムというのはどう考えても、お金を沢山持っている方・力が強い方が勝つに決まっているように思えてならないのです。

ヘビー級のボクサーとフライ級のボクサーが同じリングで戦ったら、結果は決まっています。

それでも同一ルールのもと、自己責任で戦えということと同じに見えてしまいます。

 

ハンディキャップをどう公平に与えるかがなくては、希望を失ってしまう人が出そうです。

 

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