2014年10月25日土曜日

鉱物と生物の境目にあるウイルス


エボラ出血熱(エボラウィルス病)は、罹患発病したときの致死率の高さと、対応する薬がないことで、恐怖の病として知られています。

ウイルスというのは、名前は知っていても一体どんなものなのかということになると、意外に知られていません。

 

ウイルスは、細胞を構成単位としているのではないが遺伝子を有し、自らで細胞分裂はできないが、他の生物の細胞を利用して増殖できるということにおいては、生物の特徴を持っている。

自然科学は、生物・生命の定義を行うことができなくて、便宜上、細胞を構成単位として、代謝・増殖できるものを生物と呼んでいる。

細胞をもたないウイルスは、非細胞性生物として、生物というよりむしろ「生物学的存在」といわれるが、遺伝物質を持ち生物の代謝系を利用して増殖するので、鉱物と生物の境目にあると言えます。

「ウイルス」という表現は動植物に感染するものを指して用いることが多く、細菌に感染するバクテリオファージとは区別して用いることが多い。

バクテリアや細菌や微生物との区別は、大きさだけではありません。

 

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