2015年8月10日月曜日

ツクツクホウシの鳴く午後は

夏の真っ盛り、連日の猛暑の中、時知らずの蝉の鳴き声を聴きました。
この蝉は夏が終わりを告げるころに鳴く蝉のはずです。

ツクツクホウシの鳴く午後は
秋の近きをせかされる
まだ夏だぞとアブラゼミ
そうだそうだとボンゼミも
声を合わせて騒げども
茜の夕日の影はのび
盛りはそっと過ぎてゆく

過ぎて知るのは後なれど
寂しさを増す夜の月
なさざることの多かるを
身に浸みさせる風の声


秋の気配を感じると、何故か祭りの後のような寂しさを感じるものです。
そこにコオロギの鳴き声まで加わると、やりのこしたことが沢山あるような気持ちになります。
後悔の臍だけは噛みたくないものと、毎年思っているにもかかわらずです。
まだまだ取り戻せると思うのです。


0 件のコメント:

コメントを投稿