2015年10月1日木曜日

人に注意することで自分も高まる

「これは直したほうがいいのに」と親切心から思うことであっても、他人に注意を促すのは難しい。細心の配慮を払って話したつもりでも、好意的に受け止めてもらえないこともある。
そればかりか、逆ギレめいた反論をぶつけてきたり、聞く耳を持たないという反応しか得られないことも多い。
こんなことなら最初から放って置くべきだったと、つい後悔ばかりが先に立つ。

しかし、それで済むなら良いが、直してもらわないと自分にとっても影響があることがらであれば、目を向けるべきは今後の対策。
先々のことを考えたら、目の前の現実をポジティブに受け止められるよう自分サイドの意識を切り変える。
そうすることで、思考停止に陥ることなく、すぐさま問題解決に向けて動き出せる。

聞く耳を持たない相手に注意するのは骨が折れる。だが、うっかり見逃すとトラブルは拡大する。
「注意しないとマズい」という直感から出たことであるなら、冷徹に状況を見極める。
言いにくいことを指摘するのも、自分に求められた役割だと心して対処方法を考える。

頭でわかっていても、感情がついてこないこともある。そんなときは無心になるべく目の前の課題に取り組むのも手。
ひたすら没頭することが雑念を払い、さらに没頭しやすい環境を作る。

意志の疎通が図りづらい相手とのやりとりはつらく、早々に投げ出したくもなるが、根気強く試行錯誤を重ねると、コミュニケーションの幅は自然と広がり、応用力が高まる。
相手を高めようとしたことが、結果的に自分を高めていることになる。

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