2015年10月26日月曜日

睡眠中に口呼吸していないか?

これから寒くなっていくにつれ、増える悩みがあります。
「朝起きたら、口が乾いて舌がくっついてる」「喉がカラカラになる」「夜中に口が乾いて水を飲むたびに目が覚めてしまう」などの悩みです。
これは睡眠中に口を開けて呼吸をしているせいで、口の中の水分が乾燥して起きるもの。
水を飲めばおさまるから大したことはないような気がするが、口呼吸は健康を損ねる原因になることが多いから注意したほうが良い。
口呼吸が体に悪いという理由は以下のようなものです。

1.鼻の中は粘膜で覆われている。
粘膜には吸った空気を温め、加湿する加湿器の機能がある。口呼吸をすると加湿機能が使われず、冷たく乾燥した空気が直接、気管支に入ることになる。
冷たい空気の刺激を受けた気管支は痙攣し、喘息発作のような咳(せき)が出たり、息が苦しくなったりする。気管支を傷め、風邪をひきやすなる。

2.鼻の中には鼻毛があり、空気を吸うときにフィルターのようにホコリや花粉などを絡め取ることで、異物が気管支に入るのを防いでいる。口呼吸では、この空気清浄機機能も使われないため、人は花粉を吸い込んでアレルギーを起こしやすくなる。

3.口呼吸に頼りすぎると、いつも口を開けているため、口や舌の筋肉が緩んで、睡眠時無呼吸症候群にもなりやすい。
これは寝ているときに弛緩(しかん)した舌が喉に落ち込み、喉が狭くなって呼吸ができなくなるからだ。
睡眠時無呼吸症候群は、大きないびきをかくのが特徴で、いびきが突然止まったときは、呼吸も止まっている。日中の眠気だけでなく、それによる交通事故などの原因にもなるほか、生活習慣病にもなりやすい。

その他、口呼吸ばかりしていると、前歯が乾燥してしまい、唾液によって供給されるミネラル分がなくなってもろくなり、唾液の殺菌作用もないことから、歯周病や虫歯になりやすい。細菌の繁殖によって口臭も強くなる。
 また、口の中に空気が通る空間を作るために出っ歯になる可能性があるほか、歯の汚れも取れにくく茶色くなって、見た目も良くない。

病院に行って医者にそうだんするのが良いのだけれど、自分で訓練して治す方法があるのだという。
それぞれ1秒間10回ずつ声を出しながらやるのだという。
*口を楕円(だえん)形にして、喉の奥が見えるくらいに大きく開いて「あー」と声を出す。
*頬の筋肉を両方の耳の前に寄せるつもりで口角を上げ「いー」と声を出す。
*唇を思いきり前に突き出すようにして「うー」と声を出す。
*舌の先を顎の先まで伸ばすようなつもりで舌を突き出し「べー」と声を出す。
この体操をすると、口と舌の筋肉が締まるだけでなく、唾液が出て口の渇きも予防できるのだというから、心当たりのある人はやってみるとよい。


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