2015年10月10日土曜日

信頼されなくなる言葉の類

普段さして意識もしないまま口にしていることで、自分に対する信頼を損ねてしまっている言葉というのがあるかも知れません。言葉を口にするときには注意深くあらねばならないのです。
11 Things Smart People Won't SayInc.
Travis Bradberry(訳:コニャック)
Photo by Shutterstock
の、このような記事があるのを見つけました。以下のようなものです。

それは小さな発言なのです。たとえば、自分が無能で自信がないような印象を与えてしまうようなもので、これは本当に良くありません。
どんなに才能にあふれ、大きなことを達成していても、一気に周囲の見る目を変えてしまい、長期にわたってネガティブな印象を与えてしまう「言葉」があります。それは、せっかくのキャリアを台無しにしてしまいます。
最近、オフィスで、次のようなフレーズを聞いたことがありますか?
1. 「フェアじゃない」
人生が公平でないことは誰もがわかっています。「フェアじゃない」と言うことは、人生は公平であるべきだと思っていることになり、未熟で考えの甘い人だと思われてしまいます。
そう思われたくないなら、事実を見つめ、建設的に考えて、自身の気持ちはひとまず置いておく必要があります。たとえば、「私がやりたかったプロジェクトを別の人に任せましたね。何が理由でそのような判断になったか教えてもらえますか? 私が適任でないと考えた理由を知りたいのです。足りないスキルを磨きたいのです」などという発言がこれにあたるので注意しましょう。
2. 「いつもこのやり方なのですが」
技術に後押しされて急速に変化が進んだために、半年前のプロセスすらもう時代遅れになっているかもしれません。「いつもこのやり方をしているのですが」と言ってしまうと、怠け者で変化に対応できていないという印象を与えるだけでなく、上司に、なぜ自ら物事を改善していく努力をしないのかと思われてしまうかもしれません。いつもと同じやり方で仕事を進めていても、もっと良い方法はあるはずです。
3. 「問題ありません」
誰かに仕事を依頼されたり、仕事をしたりしたことに対してお礼を言われた場合、「問題ありませんよ」と言ってしまうと、相手の要求に問題があったかのようなニュアンスになります。要するに、相手は、自分が無理なことを言ってしまったように感じてしまうのです。
それよりも、仕事に満足していると相手にわかってもらったほうが良いでしょう。「喜んで」または「関われてうれしいです」というようなことを言ってください。ちょっとした言葉の違いですが、大きな効果があります。
4. 「と思います/あまり良いアイデアではないかもしれませんが/くだらないことを質問しますが」
これらの消極的なフレーズを使うと、皆さんの信用が失われてしまいかねません。すばらしいアイデアでもこれらのフレーズに続けて言うと、自信がないと思われてしまい、相手は皆さんを信用してくれなくなります。
自信がなくても、それはあなただけではありません。皆がそうなのです。わからないことがあれば「今その情報は手元にありませんが、すぐに調べてお伝えします」と答えれば良いのです。
5. 「これならほんの数分で終わります」
「ほんの数分で終わります」と言うと、皆さんの技能が低く見られ、仕事を急いで終わらせようとしているような印象を与えてしまいます。文字通り数分で仕事を終わらせるつもりでないのなら、長くはかかりませんと言えば良いのです。実際にかかる時間よりも早くできるような言い方は避けましょう。
6. 「やってみます」
「思う」という言葉と同様、「やってみる」という言葉は不確かに聞こえますし、仕事を完成させる自信がない印象を与えます。自分の能力をしっかり管理してください。何か仕事を頼まれたとき、それを遂行したり、代替案を提案したりするでしょう。いずれにしても「やってみます」とは言わないでください。一生懸命努力していない印象すら与えてしまいます。
7, 「彼は怠け者/無能/間抜けだ」
同僚の陰口をたたいて良いことはありません。内容が間違っていなくても、それならすでに皆が知っているはずなので、わざわざ指摘する必要はありません。しかも、発言が間違っていた場合、間抜けなのは言っている本人だと思われてしまいます。
どんな職場でも無礼な人や無能な人はいるものです。そして、おそらく周りの人々は誰がそうであるかを知っています。彼らの能力を向上させる、または解雇する権限がないのであれば、彼らの愚かさを知らしめても何も得られるものはありません。同僚の無能さを言いふらすということは、自分を良く見せようとしているだけだと受け取られます。無神経なことをすれば、かならず否定的な意見という形で戻ってきて、悩まされることになるでしょう。
8. 「職務内容に載っていません」
さすがにこれを言うケースは少ないと思いますが、最低限の仕事しかしない人間だと受け取られるだけでなく、会社員生活も危ぶまれるので、このようなことは言わないほうが良いでしょう。
自分の立場では不適切だと感じる仕事を上司に頼まれた場合(道徳的または倫理的に不適切というものではない場合)でも、とりあえず熱心に仕事をするのがベストです。後ほど、上司と話をして、会社における自分の役割や職務内容を更新する必要があるかどうかを話し合ってください。こうすると、見くびられることはなくなるでしょう。また、そうすることで、皆さんが何をすべきで何をすべきでないかということに関して、長期的な理解の共有ができるでしょう。
9. 「私のせいではありません」
責任転嫁するのは決して得策ではありません。やったことには責任を持ちましょう。たとえば、担当の案件が悪い状況になった場合、たとえどんなに小さな役割であれ、責任を取ってください。そうでなくても、起こったことに客観的で公平な説明をするようにしてください。事実に基づいて誰に責任があるのか、上司や同僚による結論を導き出してください。
人を名指しで批判すると、ほかの人は皆さんが自分の行動に対する責任を取らない人だと見なします。誰もが神経質になり、皆さんと仕事をすることを避けようとする人も出てくるでしょうし、何か悪い状態に陥ったときに、皆さんを1番に名指しして責任を取らせようとする人も出てくるでしょう。
10. 「できません」
「できません」と言うのは「私のせいではありません」という言葉の、ねじれた姉妹のような言葉です。人は、「できない」という言葉は聞きたくありません。「できない」というのは「したくない」という意味に聞こえるからです。「できません」と言うと、仕事を終わらせるのに必要なことを「やりたくない」と言っていることを示唆するのです。
能力が本当にないために仕事をできないという場合、代替策を提供する必要があります。「できない」ことを言わずに、「できる」ことを言ってください。たとえば、「今日は遅くまで残業できません」と言うのではなく、「明日の朝は早く来られます。それでも大丈夫でしょうか?」と言ってください。「これらの数値の管理はできません」と言うのではなく、「この種類の分析数値を管理する方法はまだ知らないのですが、次回この仕事を私1人でできるように、教えてくださる人はいますか?」と言ってください。
11. 「この仕事は嫌です」
仕事場でもっともタブーな発言は、自分の仕事への不平不満です。不満を言っていると、ネガティブな人と見なされますし、グループの士気も低下させてしまいます。上司は、士気を引き下げるネガティブな人にはすぐ気付きます。そして、あなたの代わりに熱心に働いてくれる人がいることもわかっているのです。

すべてが繋がっている
上記のフレーズを皆さんの単語リストから除去しましょう。これらのフレーズは、いつでも皆さんに忍び寄ってきます。しっかり自分をコントロールして、決して言わないように気をつけましょう。そうすれば、物事は良い方向に向かうはずです。

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