2015年10月13日火曜日

学校コンサート

竹内英仁は、ザルツブルグからプラハでの留学以後のヨーロッパ生活が長かった。
ピアニストである彼は、小中学校を訪問してピアノの生演奏に直に触れることで後進が育ってくれることを願って、大人に対するコンサートと同じプログラムを演奏することをライフワークにしている。
中学校時代に、現役の狂言師が学校訪問して狂言というものを生で観たときの感動が影響していての活動だという。
先日も、世田谷区の小学校の開港記念日の行事に合わせての演奏がありました。

「キラキラ星変奏曲」を弾いた後に、曲に因んだ話しとして、生徒たちに「おうちでお手伝いをしている人っていますか?」と語りかけたところ、何人かが手を挙げたという。
「おうちの手伝いをすることは、社会に出てからとても役にたつのです。何をしたら喜ばれ、どういうことに気を付け、どんな手順で仕事を進めるかが自然に身に付くからです。」
親や先生がそんなお説教じみたことを言っても、素直に聞くものではないけれど、演奏を通じて信頼関係ができているからか、殆どの生徒から「これからは手伝う!」という返事があったのだとか。

「英雄ポロネーズ」を弾いた後、「ポロネーズのステップとはどのようなものか舞台に上がってやってみたい人?」と声をかけたが、なかなか手を上げないので、「では、先生のお手伝いをしてみたいと思う人?」と言い換えたところ、数人が手をあげたのだと聞きました。

演奏が終了した後、父兄たちがなかなか帰らなくて、周りに集まって話をしたがるので、時間が大幅に延長し、更には予定になかった曲も聴いて、名残惜しそうに散会したという。

定期演奏会もしています。


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