2016年6月21日火曜日

最大の庇護者を暗殺したということなのか?

法治国家としての常識では、どうにもよく解らない。
日本でも、特に明治維新の前後に暗殺者はいたが、暗殺者が英雄となっていることは無いように思う。

ハルピン駅で伊藤博文を暗殺した安重根は、K国の英雄として崇められているというけれど、暗殺者が英雄とされていることが解らないというのではない。
国の事情もあるだろうから、そのことをとやかく言うつもりもない。
しかし、ネットで調べていると、伊藤博文は、日韓併合に一番反対していたというから、逆効果になったのではないかと思えてしまうのです。

少し調べてみると、安重根は反日思想の持ち主ではないことが分かる。
彼は平和を望んだクリスチャンであり、日本という国や明治天皇に敬意と感謝の念を持っていたという。
私もそうであったが、日韓問わず安重根を「反日の象徴」として捉えている人は、思い込みだけで判断して、史実を調べていないということになるのだろうか?

安重根は暗殺事件の裁判で、日本が、大韓帝国(=李氏朝鮮が1897年から1910年まで使っていた国号)の皇太子、李垠(イ・ウン)の教育に尽力したことに触れ、国民が感謝していると述べているのだという。
日清・日露戦争を通じて、日本が朝鮮半島を含む東洋の平和を守ったことも評価しているし、明治天皇が韓国の独立をはかり、平和の維持に努めたことも理解しているらしい。

伊藤博文を襲ったときの拳銃は7連発のブローニングで、6発の弾が込められていて、自決用の1発を残したというから5発発射したということになる。
しかし、その事件では伊藤だけが被弾したのではなく、全部で16発が発射されているのだというから、安重根一人の犯行ということではないのだということになる。
こういうことは、あまり知らされていないからわからない。

3発の銃弾を受けた後も、伊藤にはしばらく意識があり、犯人が朝鮮人であることを聞くと「バカな奴だ」とつぶやいたという。
日韓併合に反対ならば、伊藤暗殺は犯しうる最大の過ちだったと言えるのではなかろうか。

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