2016年6月28日火曜日

日本語のままで学術研究ができるのは

先人たちの知恵と努力には、驚きと感謝の念を禁じ得ない。
日本人の文章読解力は、世界でも有数なのだという。国語がしっかりしているからだと思う。

古来からの日本語を漢字表記に馴染ませ、それを補うのに平仮名とカタカナを作ったということ。
更には、明治に入り諸外国の文化を取り入れるに際し、今までになかった概念を、漢字の意味を使ってキレイに翻訳してしまったことは、偉大なことであったと思う。

これらがなかったら、日本語そのものを変えてしまうことなしに科学の発展をさせ続けることは難しかったに違いない。言葉を理解することなしに学問・研究はできない。
数多くのノーベル賞を受賞するようなこともなかったかも知れない。

日本が翻訳したことでできた漢字熟語は、現在の中国でも使っているようだし、韓国でもそれを言葉として使っているものが多いのだと聞く。
ただ、韓国の場合は漢字を捨ててハングル文字による音だけになっているので、同音異語の区別が難しかったり、語源が解らないから言葉の意味を類推することはできないのだという。
当然のことながら、歴史などは調べられる語学力を有する人は限られるということになる。

言葉とそれを表す文字というものは、思考能力にとって重要だということになる。

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