2019年6月14日金曜日

全弾着弾させるわけにはいかない


イージスアショアについて、その設置場所になることを避けたいというのは解らなくはない。
沖縄にしてもそうだが、基地周辺に住むことになるのを喜ばないのは当然であろうが、基地と言うのはどこかにあれば良いというわけにはいかず、戦略的に或いは地政学的に適した場所を選ばなくてはならないことになる。
ミサイル攻撃を受ける可能性が皆無であればその設置の必要はないが、実際問題としてそうはいかない。防御態勢を整えることをしないでいるのでは、甚大な被害から国と国民を守れない。
防御態勢ができていることで抑止力ともなる。

それがどんなものであるのか、防衛白書により調べてみた。
イージス・アショアは、イージス艦(BMD対応型)のBMD対応部分、すなわち、レーダー、指揮通信システム、迎撃ミサイル発射機などで構成されるミサイル防衛システム(イージス・システム)を、陸上に配備した装備品であり、大気圏外の宇宙空間を飛翔する弾道ミサイルを地上から迎撃する能力を有しています。
北朝鮮に、わが国を射程に収める各種の弾道ミサイルが依然として多数存在するなど、弾道ミサイル防衛能力の向上は喫緊の課題である中、イージス・アショアを導入すれば、わが国を24時間・365日、切れ目なく守るための能力を抜本的に向上できることになります。
一般に防衛装備品については、事態が切迫してから取得しようとしても、取得までには長期間を要します。国民の命と平和な暮らしを守ることは、政府の最も重要な責務であり、防衛省として、いかなる事態にも対応し得るよう、万全の備えをすることは当然のことであると考えております。
また、現状のイージス艦では、整備・補給で港に入るため隙間の期間が生じることが避けられず、長期間の洋上勤務が繰り返されることとなり、乗組員の勤務環境は極めて厳しいものとなっております。イージス・アショアの導入により、隊員の負担も大きく軽減され、さらには、イージス艦を元来の任務である海洋の安全確保任務に戻すことが可能になり、わが国全体の抑止力向上につながります。
イージス・アショア2基の配備候補地について、防衛省において検討を行った結果、秋田県の陸自新屋演習場及び山口県の陸自むつみ演習場を選定したところです。こうしたことを受け、18(平成30)年61日には、福田防衛大臣政務官及び大野防衛大臣政務官が秋田・山口両県をそれぞれ訪問し、また、同月22日には、小野寺防衛大臣が両県を訪問し、配備の必要性などについてご説明しました。
防衛省としては、今後とも、配備に際して、地元住民の皆様の生活に影響が生じないよう、十分な調査や対策を講じるとともに、配備の必要性や安全性などについて、引き続き、誠心誠意、一つ一つ丁寧に説明し、地元の皆様から頂戴する様々な疑問や不安を解消すべく努めてまいりたいと考えています。

秋田・山口の2県にあるだけで、飛来するミサイルを全弾迎撃できるのかどうかの知識はないが、日本全国のどこに着弾しても構わないとするわけにはいかないから、可能な限り撃ち落とせるようにしておかねばなるまい。
防御だけの体勢というのは、攻撃側に対しては数倍の備えをしなくてはならないから、迷惑な話であることは間違いない。

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