2019年6月3日月曜日

手を合わせている人を殆ど見ないが


田舎道を歩いていると、傍らに馬頭観音の石碑があるのをみかけます。
中馬街道であった三州街道にも沢山ありますが、この石碑の下には斃れた馬がその供養のために実際に埋められているものもあるらしい。
病気で倒れたりしたものを、食べられないように仏として祀ったのだとも言われます。

馬頭観音ハヤグリーヴァ)は、仏教では観音菩薩の変化身の一つとされるが、観音としては珍しい忿怒の姿をしています。
ハヤグリーヴァとは「馬の首」の意味で、ヒンドゥ教における最高神ヴィシュヌの異名でもあります。
他にも「馬頭観音菩薩」、「馬頭観世音菩薩」、「馬頭明王」などとも呼ばれます。
衆生の無智・煩悩を排除し、諸悪を払う菩薩であります。
無明の重い障害をまさに大食の馬の如く食らい尽くすということらしい。
他の観音様は穏やかな表情で表されるのに対し、馬頭観音だけは目尻を吊り上げ、怒髪天を衝き、牙を剥き出した忿怒(ふんぬ)相であることから、「馬頭明王」とも称されますが、「馬頭」という名称から、民間信仰では馬の守護仏としても祀られています。
最近では世話をする年寄りも居なくなり、苔におおわれて草むらの中で朽ち崩れるのを待つばかりの状態になってしまっている石仏が多い。村はずれにある地蔵様も同様である。

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