2019年9月12日木曜日

漢字使用がなくなりそうな危機があった


日本人はちょっと勉強すれば古文書だって読める。漢字文化を残せたからだと思う。

先の大戦に負けた結果、進駐して来たGHQが排除しようと考えたのは、軍国主義とそれに繋がりうる文化であった。
彼らは、日本人が漢字を使っているから識字率が低くて教育が遅れているからだと勝手に思い込み、日本語をローマ字表記にすべきだと主張した。
冗談言っちゃあいけません。日本人は江戸時代にして既に、識字率は世界でもトップクラスであった。

時の首相であった吉田茂は、すぐさまのローマ字化は難しいとして、4000字以上使われていた漢字を1850字にまで削った「当用漢字」を発表して対抗した。
GHQ側は譲らず、日本人の識字率テストをすることになった。
大将となったのは無作為に選ばれた15歳から64歳までの2万人で、1948年8月にそのテストは行われた。
結果は、満点・・・6.2パーセント、0点・・・1.7パーセント、平均点・・・78.3点。
いずれにせよ識字率は98パーセントに及んだ。
GHQはその結果を改竄せよと迫ったらしいが、事実の前には引き下がらざるをえなかった。
漢字が廃止されていたら、隣の国のようになっていた可能性があったのである。

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