2019年9月22日日曜日

ぜんぜん良い?


学校の国語の時間に習ったのは、「全然」と言ったらうしろに否定形がくるのが通常で、それが「断然」との使い分けの差だということであった。
だから、「全然良い」などという表現の文章を書くと、すぐに訂正された。

最近は、「断然」という表現を見かけることが少なくなった。
「全然」という語が、肯定文にも否定文にも使われるようになって、それで違和感を持たない人が多くなったように感じる。

断然は「絶対」に近い意味合いを持つが、 「誰が見てもそうだ」という意味で使うと座りが良い言い回しになる。
 断然というと、後によい言葉がくる。断然こっち!とかいえば、こっちの方がよいというのが強い言い方になる。

一方、日常的に「全然」は意味を強調する的な使われ方をされている。
が、そもそも「全然」は別に意味を強くするものでも何でもなくて、ただ全体の様、隅々まで、みたいなニュアンスがもともとにはある。

「断然」は意味を強くするものである。
例えば、「AとBどっちが好き?」「全然Aです」と「断然Aです」というのを比べれば、断然という答えの方が遥かに強く言い切っていることになります。

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