2019年9月29日日曜日

目的達成前に反感を買ったのでは?


地球の温暖化対策が重要であることは誰もが認識しているところであり、反対する気はない。
気温があがる原因として考えられる二酸化炭素の排出量を削減しなければならないのだと言われている。
加えて、二酸化炭素を吸収する森林の保全も重要視される。
ブラジルの森林の開発がやり玉に挙げられることが多いが、一国だけに押し付けて良いものとは言えまい。

924AFP】スウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(16)が23日、米ニューヨークで開幕した国連(UN)気候行動サミットで演説した。トゥンベリさんは、世界の首脳らが温室効果ガス排出問題に取り組まず、自分たちの世代を裏切ったと非難し、「よくもそんなことを」と怒りをぶつけた。
放映された画像は、どちらかといえば違和感を覚えるのを禁じえなかった。
志は解かるが、惜しむらくは。感情的に顔を引きつらせ、自分が神様でもあるまいに「決して許さない」と言い放ったことで、反感を買ってしまったようである。
物事を提案するには、穏やかで誰もが協力したくなる出し方をすべきだった。
国連に出席してその場にいたのは、各国の要人たちであり、いろんなバランスを考えながら政策に携わっていることを軽く見ることはできまい。

彼女の出身国であるスウェーデンの国民一人当たりのGDPは、世界で第12位の53,873.38ドル。
因みに日本のそれは第26位39,305.78ドルであり、ブラジルはだい76位8,967.66ドルである。
スウェーデンの二酸化炭素排出量は3千8百万トンで、世界143か国の中では43位。人口が1,022万人のくにであることからみれば多い。
自国のそれに対する意見はどうなのであろう?改善策としての自分なら位の案はあるのだろうか?
国の発展はエネルギーの生産量と連動するが、「炭酸ガス排出量をゼロにせよ」と主張するのは現実的ではあるまい。
自分はエネルギーの恩恵に浸っていて他を責めるのでは、主張の論理性を欠く。
世界の知恵を結集しなければならないことは、感情的では成し遂げられない。

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