2019年11月1日金曜日

その計算は無理でしょ?


「光復節」は1945年の解放と1948年の建国両方の815日を記念する日としての韓国の祝日である。
ところが、記念式典(天安=チョンアン独立記念館)での文在寅大統領演説は、頼みにしている北朝鮮の金正恩氏から残念ながら罵倒される結果を招いた。

「南北統一で日本を追い越す」との幻想演説がそれである。
文大統領は、「われわれの力で分断を乗り越え、平和と統一へ進む道こそ、責任ある経済大国への近道となります。われわれが日本を追い越す道であり、日本を東アジア協力の秩序へと導く道です」とし、「南北の能力を合わせれば、それぞれの体制を維持しながらも8千万人規模の単一市場を生み出すことができます。韓半島が統一を果たすことになれば、世界第6位圏の経済大国になるとの見通しを示しています。2050年頃には国民所得7万~8万ドル時代を達成できるという国内外の研究結果も出ています」と演説した。
どこから引用した「予測」なのか根拠はわからないが、「予測」の具体的・歴史的前提条件が語られていなかった。根拠を明らかにせずに30年後を語るのは、夢物語の域すら超えている。あと2年余しか任期が残っていない大統領が世界に向かって話すことではなかったように感じる。
確かに1プラス1は2ではないという考え方もあるが、冷静に現在のGDPを基準に考えたとき、韓国のそれは世界第10位で1,720,489(百万US弗)であり、北朝鮮のそれは世界第119位で17,365(百万US弗)である。
追い抜くとしている日本のGDPは世界第34,971,767(百万US弗)であることを考えれば、これでどうやって追い越せると思うのだろう?どうやっても無理であろう。
如何に洗脳がされているとはいえ、自国民だって流石に信じまいが、大真面目で演説したことが凄い。

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