2019年11月16日土曜日

食料は最大の戦略物資


食料の自給率が、日本は低いと言われて久しい。カロリーベースと生産額ベースというのがあるが、カロリーベースで考えて、ほかの先進国に比べると、日本の食料自給率は最低の水準となっている。
食料自給率トップのカナダはなんと200%を超え、続くオーストラリアやアメリカ、フランスも100%を超えている。
それに比べて日本は38%と極端に低い数値になっている。安全保障上のことを考えると、何の対策も講じなくて放置していてよいとは思えない。いざとなったとき、それは直接生命にかかわる。
食料に限らず安い物を買えばよいと安易に考えて、それが全ての生産物にわたって行き過ぎるとデフレに通じることになるのが経済原則であるから、政治的にもバランス採っていかなくてはならない。
ただ、品目別食料自給率で見れば、日本も米は100%、野菜は79%自給しており、全ての食料が輸入に依存している訳ではないことが救いである。
豚肉が高騰していると言われる
中国食料自給率は、8割台で食料輸入国に転落しているのだとか。大豆などは有り余るほど生産しているのかと思ったら、養豚の飼料にも使われることで大量に不足し、輸入に頼っているのだという。中国は昔から国民が食料に不安を持った時に暴動が起こるという政変を繰り返して来た歴史を持つから、余計なお節介ながら心配する。米中貿易戦争というものの中には食料も含まれている。

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