2019年11月15日金曜日

ようやく口にする学者が出て来た


随分勇気のある出版をしたものだと感服する。他人事ながら、生命や生活に影響が出ないかと心配になる。
日本のように、左でも右でも、どんな極端な思想を主張したり出版物として発表しても、許されてしまう国とは違うだろうに・・・

韓国でベストセラーとなった話題の本があるのだという。『反日種族主義』というのがそれである。韓国の経済、歴史分野の学者、ベテラン言論人など6人の共同著者が書いたこの本は、400ページを超える分厚い教養書であるにも関わらず、7月に大型書店の総合ランキング1位を記録。わずか2カ月で10万部が売れるベストセラーになった。韓国における反日感情、そして歪曲された歴史解釈や教育を辛辣に批判するこの本は、韓国でも賛否両論が沸き起こり、この夏最も話題となった本である。

  • 徴用工は強制連行ではなく、志願、あるいは動員された労働者であり、日本人労働者と同じ待遇を受けていた。
  • 慰安婦は公娼制度の一形態であり、高賃金を受け取っていた。
  • 日本が朝鮮半島から持って行った米は収奪ではなく、輸出であった。
  • 朝鮮人青年たちは先を争って日本軍に志願した。
  • 大日本帝国が朝鮮を滅亡させようと(風水でいわれる朝鮮半島の地脈や民族の精気を断つ目的で)朝鮮の領土に打ちこんだといわれている鉄杭は、実は単に測量用のものであった。
などなど、韓国人が目にしたら青天の霹靂、一挙に精神が破壊されてしまうようなインパクトを持っているようである。
韓国は左派右派の感情的対立が激しい国だ。相手陣営がなにかを言えばどうにかして揚げ足を取り、言いがかりをつける。韓国の左派、右派のメディアを長い間観察してきた日本の韓国ウォッチャーにとっては周知の事実だろう。
しかし、その韓国でたまに左派右派の意見がキレイに一致することがある。その中の代表的なものが、韓国という「国家」もしくは韓民族という「民族」といった集団において「不都合な事実」であったり「隠しておきたい事実」に触れられたりしたとき、である。真実を極めたいとか知りたいとか思う前に、自分に好ましくないものは何でも他人のせいしてしまうことで、決して反省などしない国民性は、論理的に検証することの前に火病を起こす。『反日種族主義』はまさにここに該当したのだと思われるから、国を挙げての拒否反応を起こすだろう。
しかしその場合であっても、根拠を示しての反論ではなく、感情的否定で終わるに違いない。
どう考えてみても、反日より親日の方が、両国にとって幸せだと思うのだが。

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