2019年11月10日日曜日

防衛は考えておかないと


日本では防衛予算というものに対してアレルギー反応を起こす政党があるから、国民もその主張に従ってしまう人が多いけれど、国を守るということについては真剣に考えて対処しておかなければならないのではないだろうか?
それを考えることが、別段右寄りだとは思えない。何故かと言えば、冷静に見れば判る通り、日本を取り巻く世界の環境はそれを軽視していられる状況ではないと見えるからである。安閑としていれば、侵略されてしまう可能性がないとはいえないであろう。
大方の人は戦争など起こらないというが、世界経済は軍事力を背景にした力関係で動いているのが現実であると認識しておいた方が良い。

特に「注目すべき点は、韓国が国防費を増額し続け、日本の防衛費水準に迫っていることである。1990年代の初め、日本と韓国の軍事費支出差は3倍ほどあったが、日本が段階的にしか増額してこなかった間に、韓国は大幅に増額しており、その差は縮まっている。2018年現在、韓国の軍事支出は432兆ウォン(約41840億円)で、日本の約85%となっているという。
このまま行けば、2022年か2023年には、韓国は日本の防衛費以上の規模の軍事費を使うことになるという予測が出ている。
何が目的で軍事費を増やしているのかということになるが、少なくとも対北朝鮮のためとも思えないから、日本を想定してのものかとの危惧が生じる。

現在、韓国の軍事支出は対GDP比約26%、日本は同09%水準となっている。しかし、上記した規模で両国が軍事費を増やせば、韓国は2023年に対GDP29%、日本は10%ほどとなる。韓国のネットユーザーは「国防力の強化は、韓国の生存権に直結する問題だ。日本や中国が軍事費を増強しているのだから、決してやりすぎということはない」「韓国の軍事費増強は必須だ。
という意見が圧倒的に多いのだという。

では中国はどうかというと、中国政府が公表した2019年予算案の国防費(中央政府分)は前年比7.5%増の11898億元(約198千億円)となったというから、日本の防衛費の凡そ5倍である。
これらが現実なのだということを、日本人は余りに知らなすぎる。

日清戦争後の3国干渉でのロシアの仕打ちが日露戦争の遠因となったし、ハルノートを突き付けられたことが日米開戦に繫がったように、日本はギリギリまで我慢するが、限界を超えると、損得抜きで守るべきものを守るために団結して行動を起こす国民性を持つ。
そのいずれの場合も、日本の国力の10数倍の国を相手に乾坤一擲の戦いをした歴史を持っている。日本相手に変な挑発をしないように躊躇わせることが、平和につながる。

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